ではSRSエアバッグシステムというのは、いつ頃から開発されたのですか。

1970年にアメリカ運輸省（DOT）がESV(Experimental Safty Vehicle：実験用安全車）プログラムというのを提唱しました。より安全なクルマの開発を推進させようという試みでした。そこでSRSエアバッグシステムが搭載された実験的な車両が作られました。エアバッグの考え方はその前からあったのですが本格化したのはその頃からです。市販されたエアバッグ搭載車は1970年代にGMなどが、フリート^※として市場に登場したのが最初ですが、たち消えてしまいました。まだ1970年代は実験、開発の時代だったのです。

※フリートとはお客様にSRSエアバッグシステムを取り付けてもらい、そのお客様をフォローすることで、SRSエアバッグシステムに関するデータを集めるモニターテスト。

ESV