米国におけるシートベルト装着率向上の試み
米国ではシートベルト装着率の低さから、1969年に安全基準としてFMVSS208という法案が提案されました。この提案をうけ、自動シートベルト(パッシブ・レストレント)が考案され、1973年にフォルクスワーゲンは米国向けにドアの開け閉めにともなう乗員の自動シートベルトを開発しフリートテストを行いました。そして1975年にラビットに採用しました。また米国の連邦政府は1973年にシートベルトを装着しなければエンジンのスタートができない、スタータキーのインタロック・ベルトシステムを義務づけました。しかし、インタロック・ベルトシステムはユーザーに不評で強制適用が廃止されてしまいました。60年代末から70年代の米国ではシートベルトの重要性を説き、いかに着用率を上げるか国全体で取り組んでいました。
シートベルトの強制着用を義務づけている国