富士スピードウェイ
2020年 10月3日(土) ~ 4(日)
参加者
- 松久 康之帯広日産自動車株式会社
- 羽賀 清隆松本日産自動車株式会社
- 田口 淳也日産プリンス埼玉販売株式会社
- 寺田 俊則千葉日産自動車株式会社
- 黒田 裕輔日産自動車販売株式会社
- 野上 博志日産プリンス東京販売株式会社
- 西島 飛翔神奈川日産自動車株式会社
- 日産プリンス神奈川販売株式会社
- 杉渕 潤平日産プリンス静岡販売株式会社
予選
天気:曇り 気温:22℃ 路面温度:30℃
日産メカニックチャレンジの1年目を総合5位で締めくくってから1年弱。
2年目となる今シーズンの前半は、新型コロナウイルスの影響によりスケジュール変更や無観客開催など異例尽くし。その影響は日産のテクニカルスタッフ(以下TS)にも及び、前半は参加を見送った。
TSの挑戦の幕開けとなる第5戦は富士山の麓、富士スピードウェイで開催。政府のイベント規制緩和を受け観客が戻ってきつつも、依然徹底した感染拡大防止策が行われていた。前年までとは違う緊張感が漂う中、KONDO Racing Teamのマスクを身に付けたTSたちはチームのメカニックと共に着々と準備を進めた。
前戦となる第4戦、決勝で28位スタートから22台抜きの6位でチェッカーを受けるも、ピット作業違反のペナルティでポイント獲得を逃した56号車。TSと日産大学校の学生も加わった第5戦では気持ちをひとつにトップチェッカーを目指す。
10月3日、午前の公式練習では56号車のジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手が1分37秒447のトップタイムをマーク。その後の予選Q1、藤波選手がステアリングを握る56号車は、午前の好調ぶりが衰えることなく2番手となる1分37秒121のタイムをマーク。続いて予選Q2はオリベイラ選手が担当。入念にタイヤを温めた後アタックラップに入り、ポールポジション獲得を目指す。結果、6番手となる1分36秒965を記録し、翌日の決勝に向けて優勝を十分に狙えるスタートポジションを獲得した。
決勝
天気:曇り 気温:21℃ 路面温度:29℃
10月4日、決勝。シリーズ折り返しの今レースでシリーズタイトル争いに望みを繋げたい56号車は、直前のウォームアップ走行で3番手となるタイムをマーク。前日の好調ぶりを忘れない走りで決勝への期待は高まった。
13時30分、決勝がスタート。安定したスタートを切るも直後にGT500車両と接触。すぐさまセーフティーカーが導入される波乱の幕開けとなった。リスタート後、藤波選手がハンドルを握る56号車は上位陣を猛追する走りを見せ、前走する52号車・65号車を捕らえて4位に浮上。9周目には、2コーナー手前で61号車をオーバーテイクし3位に。更に2番手の31号車を捕らえて2位まで上りつめる。
勢いは衰えることなく、ついに14周目でトップの6号車を捕らえ、1位に躍り出た。
29周目にピットインした56号車は、メカニックの素早いタイヤ交換・給油、ドライバー交代と見事な連携でトップを死守してレース後半戦へ。タイヤ無交換を選択した52号車にトップを譲る展開になるも、周りが1分39〜40秒台で走行を重ねる中で56号車は1分38秒台の走行を維持し、すぐにトップのテールを捕らえる。47周目、2コーナーで56号車はトップを奪還。
15時20分、56号車は2位と約23秒の大差をつけてゴール。念願の初優勝を飾った。
第5戦から始まった日産メカニックチャレンジは、「優勝」という素晴らしい幕開けとなった。次回の第6戦は鈴鹿サーキット。新たに参加するTSたちの活躍が楽しみだ。
KONDO Racing Teamのサイトに遷移致します。
整備士インタビュー
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松久 康之
帯広日産自動車株式会社
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羽賀 清隆
松本日産自動車株式会社
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田口 淳也
日産プリンス埼玉販売株式会社
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寺田 俊則
千葉日産自動車株式会社
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黒田 裕輔
日産自動車販売株式会社
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野上 博志
日産プリンス東京販売株式会社
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西島 飛翔
神奈川日産自動車株式会社
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日産プリンス神奈川販売株式会社
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杉渕 潤平
日産プリンス静岡販売株式会社
近藤真彦監督のコメント
今年のスーパーGTは、コロナの影響で開幕が遅れた上に無観客試合が続き、日産販売会社のテクニカルスタッフ(以下TS)・日産自動車大学校の学生も参加出来ずにスタートしました。
やっと彼らが参加し、今季はじめてお客さまをスタンドに迎えた第5戦は、久しぶりにPITで日産販売会社のTSと学生のNISSANユニフォーム姿を見ることができ、僕は試合開始前からワクワク興奮していました。
今回の優勝は、チームと日産販売会社、そして日産自動車大学校みんなのレースが出来たことへの感謝と喜び、そして、絶対に勝つんだ!という強い想いの結果です。この第5戦で優勝できたことが本当に嬉しいです。
ただ本当に嬉しいんだけど、ちょっと遅かったかなとも思います(笑)。ちょうどエンジニアとも話をしていたんですが、1年前に勝っていてもおかしくなかったんですよね。そういうチャンスはいくつもあった。ドライバーふたりも速いですしね。
いつ勝ってもおかしくない体制でしたし、嬉しいというよりもホッとしたという方が大きいです。日産販売会社の皆さんや日産自動車大学校の皆さんがバックアップしてくれましたから。
そして今回はサーキットに沢山の日産販売会社の方、日産自動車大学校の皆さんも応援に来てくれていたのですが、リモートで挨拶するくらいしかできなかったので皆さんの前で勝てたのは恩返しになりましたし、今季初めてお客さんが入ったレースで勝てて本当に嬉しいです。
上で見ているディーラーメカや生徒は、うらやましくて仕方ないんじゃないですか? 今回参加したメンバーがいい仕事をしましたから(笑)。
この56号車の優勝で、GT-Rと日産が元気になるだろうし、そういう意味では良かったと思います。
日産メカニックチャレンジにとっては、今シーズンはまだ開幕したばかりです。このあとのレースも、必ず強い56号車をお見せしますので、引き続き全国の皆さんの応援をよろしくお願いします!
KONDO RACING
代表近藤真彦
藤波選手のコメント
初優勝は最高の気分です。
このチーム体制で走れるドライバーとして、チームにそして日産自動車、日産販売会社、日産自動車大学校はじめ関係者の皆さんに感謝でいっぱいです。そして正直結果を出せて嬉しいです。
今シーズンは56号車のレギュラードライバーであり、JP選手はとても速いドライバーなので、僕もチームプレイを大切にしながらも目いっぱい頑張って走りました。
そしてこのチームは日産メカニックチャレンジプロジェクトで、日産販売会社のTSと日産自動車大学校の学生と一緒にレースを戦いますが、いつもパワーをもらって走っています。
次戦鈴鹿も気を引き締めてレースに臨み、少しでも多くポイントをとってシリーズタイトル目指して頑張りますので、引き続き応援よろしくお願いします!