BSI(後側方衝突防止支援システム)は、BSW(後側方車両検知警報)に加えて隣接車線に車両がいるときに運転者が車線変更を開始した場合、警報とともに車両をもとの車線内に戻す方向に力を発生し、隣接車両との接触を回避するよう支援します。
BSI(後側方衝突防止支援システム)は、車両後部に取り付けられたレーダーセンサー(1)により隣車線の車両を検知します。また、ルームミラー上方に取り付けられたカメラ(2)を使用し、走行している車線のレーンマーカーを検知します。
約60km/h以上で走行中に隣車線の車両を検知しているとき、検知している側のレーンマーカーに自車両が接近すると、警報音が鳴るとともにドアミラー付近の表示灯が点滅します。同時にブレーキまたはステアリングを制御し、車両をもとの車線に戻す方向に制御力を短時間発生させ、自車をもとの車線に戻す操作を促します。
※レーンマーカーとは、車線の右側もしくは左側に引かれた線のことを示します。
警告
BSI(後側方衝突防止支援システム)は、ドアミラーによる周囲の検知を代わりに行ったり車両や障害物との接触を防ぐ機能ではありません。車線変更を行うときは機能に頼った確認をせず、必ずドアミラーおよびルームミラーで側方および後方の安全を確認してください。
レーダーセンサーおよびカメラには限界がありますので機能を過信しないでください。道路の状態、天候、交通状況などによりシステムが正常に作動しないことがあります。
知識
あらかじめ表示灯が点灯した状態で自車両がレーンマーカーに接近すると、警報とブレーキ制御またはステアリング制御の両方が作動します。
ただし、自車両がレーンマーカーと交差してから検知範囲に車両が入ってきたときは、警報とブレーキ制御またはステアリング制御は作動しません。
BSI(後側方衝突防止支援システム)は、LDP(車線逸脱防止支援システム)よりも先に作動します。
メーター内のディスプレイを「走行支援」に切り替えると、システムの作動状態をドライブコンピューター内で確認することができます。