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高齢者マーク(もみじマーク)を付けるのは義務?高齢者の運転で気をつけたいポイントも解説
街中で「高齢者マーク」をつけたクルマを見かけたことはありませんか?
「自分もそろそろつけたほうがいいのかな?」と思い始めた方もいるかもしれません。この記事では、高齢者マークについての基本情報から、高齢者の方の運転をサポートするクルマの安全装備などをわかりやすくご紹介します。
「自分もそろそろつけたほうがいいのかな?」と思い始めた方もいるかもしれません。この記事では、高齢者マークについての基本情報から、高齢者の方の運転をサポートするクルマの安全装備などをわかりやすくご紹介します。
高齢者マーク(もみじマーク)とは
高齢者マーク(もみじマーク)とは、70歳以上のドライバーが運転する際に、安心して走行できる環境をつくるためのマークです。マークを付けることで自分の存在を知らせることができるので、ドライバー自身だけでなく周囲の運転者の安心にも繋がります。
ここからは、高齢者マークの役割やデザイン、対象者などを詳しく説明します。
ここからは、高齢者マークの役割やデザイン、対象者などを詳しく説明します。
高齢者マークの役割
高齢者マーク(正式名称:高齢運転者標識)の主な役割は、周囲のドライバーに高齢者が運転していることを知らせることです。高齢者マークを付けた車両に対して、幅寄せや無理な進路変更をした場合には、道路交通法違反になります。これにより、車間距離を保つ、割り込みを避けるといった配慮を促し、交通事故の防止につながります。
また、高齢者マークを付けることで、自身の運転を見直し、安全運転を心掛けるきっかけにもなるかもしれません。年齢を重ねると、認知判断力や動体視力、反応速度にどうしても変化が生じていきますが、これに気づきにくい場合もあります。高齢者マークをつけることは、自分の運転を振り返る機会にもなるのではないでしょうか。
高齢者マークは単なるマークではなく、高齢ドライバーが安心して運転できる交通環境をつくるための重要なツールといえるでしょう。
<参考リンク>
警視庁「自動車の運転者が表示する標識(マーク)について」
内閣府「交通安全講座 高齢運転者編」
厚生労働省「高年齢者に配慮した交通労働災害防止の手引き」
また、高齢者マークを付けることで、自身の運転を見直し、安全運転を心掛けるきっかけにもなるかもしれません。年齢を重ねると、認知判断力や動体視力、反応速度にどうしても変化が生じていきますが、これに気づきにくい場合もあります。高齢者マークをつけることは、自分の運転を振り返る機会にもなるのではないでしょうか。
高齢者マークは単なるマークではなく、高齢ドライバーが安心して運転できる交通環境をつくるための重要なツールといえるでしょう。
<参考リンク>
警視庁「自動車の運転者が表示する標識(マーク)について」
内閣府「交通安全講座 高齢運転者編」
厚生労働省「高年齢者に配慮した交通労働災害防止の手引き」
高齢者マークの2種類のデザイン
高齢者マークには2種類あるのをご存じでしょうか。
1つ目は、かつて主流だった「もみじマーク」です。「秋の美しい紅葉」がコンセプトのこのマークは、しずく型で中央を境に色が分かれ、左側がオレンジ色、右側が黄色のデザインのものでした。
2つ目は2011年から導入された「四つ葉マーク」のデザインです。このマークは四つ葉のクローバーをモチーフとしており、黄緑や緑を基調に明るい色合いで仕上げられています。さらに、シニアの頭文字「S」が図案化されたデザインでもあります。
この四つ葉マークのデザインは、「ベテランドライバーを象徴し、高齢者が誇りを持って自らの意思で自動車に表示したくなるもの」などの考えのもと、導入されました。
なお、2024年現在でも、以前の「もみじマーク」を高齢者マークとして引き続き使用することが可能です。
<参考リンク>
警察庁「高齢運転者標識を活用しましょう!」
警察庁「高齢運転者標識のデザインについての意見募集」
1つ目は、かつて主流だった「もみじマーク」です。「秋の美しい紅葉」がコンセプトのこのマークは、しずく型で中央を境に色が分かれ、左側がオレンジ色、右側が黄色のデザインのものでした。
2つ目は2011年から導入された「四つ葉マーク」のデザインです。このマークは四つ葉のクローバーをモチーフとしており、黄緑や緑を基調に明るい色合いで仕上げられています。さらに、シニアの頭文字「S」が図案化されたデザインでもあります。
この四つ葉マークのデザインは、「ベテランドライバーを象徴し、高齢者が誇りを持って自らの意思で自動車に表示したくなるもの」などの考えのもと、導入されました。
なお、2024年現在でも、以前の「もみじマーク」を高齢者マークとして引き続き使用することが可能です。
<参考リンク>
警察庁「高齢運転者標識を活用しましょう!」
警察庁「高齢運転者標識のデザインについての意見募集」
高齢者マークを表示する対象者、マークを付ける場所
高齢者マークは、70歳以上の普通自動車・軽自動車を運転する方が対象です。ただし、表示は義務ではなく、努力義務とされています。そのため、マークを付けていなくても罰則はありません。しかし、マークを表示している場合、周囲のドライバーが幅寄せや割り込みを行うと道路交通法違反となり、交通事故防止の効果が期待されます。
マークを付ける位置は、車体の前面と後面の両方に、地上0.4m以上1.2m以下の見やすい位置に貼ることが推奨されています。ただし、道路運送車両の保安基準の規定により、前面ガラスに取り付けることはできません。
高齢者マークは、身近な場所で簡単に購入できます。以下の場所で取り扱っています。
・運転免許センター・運転免許試験場
・ホームセンター、カー用品ショップ
・100円ショップ
・通販サイト
価格は100円〜500円程度と手頃で購入しやすい値段となっています。
なお、一部では加工された高齢者マークが販売されていますが、規定外の加工がされたマークは、法的に認められた効力を持たない可能性があるため、注意が必要です。正規品を正しく使用する方がよいでしょう。
マークを付ける位置は、車体の前面と後面の両方に、地上0.4m以上1.2m以下の見やすい位置に貼ることが推奨されています。ただし、道路運送車両の保安基準の規定により、前面ガラスに取り付けることはできません。
高齢者マークは、身近な場所で簡単に購入できます。以下の場所で取り扱っています。
・運転免許センター・運転免許試験場
・ホームセンター、カー用品ショップ
・100円ショップ
・通販サイト
価格は100円〜500円程度と手頃で購入しやすい値段となっています。
なお、一部では加工された高齢者マークが販売されていますが、規定外の加工がされたマークは、法的に認められた効力を持たない可能性があるため、注意が必要です。正規品を正しく使用する方がよいでしょう。
高齢者マークを付けることは義務?
結論として、高齢者マークを付けることは義務ではありません。
高齢者マークを付けることは道路交通法において「努力義務」とされています。そのため、マークを付けなくとも罰則はありません。ただし、マークを付けることで安全運転への意識を高める効果が期待されるほか、他のドライバーから配慮を受けやすくなるため、積極的に活用することが推奨されています。
高齢者マークを付けることは道路交通法において「努力義務」とされています。そのため、マークを付けなくとも罰則はありません。ただし、マークを付けることで安全運転への意識を高める効果が期待されるほか、他のドライバーから配慮を受けやすくなるため、積極的に活用することが推奨されています。
高齢者マークを付けたクルマに対する保護規定
高齢者マークを表示したクルマに対して幅寄せや無理な割り込み、必要な車間距離が保てないような進路変更をした場合、やむを得ない場合を除き道路交通違反となり、以下のような罰則が科されます。
反則金
・大型車(中型車、準中型車含む) 7,000円
・普通車 6,000円
・二輪車 6,000円
・小型特殊 5,000円
行政処分点数 1点
<参考リンク>
警視庁「自動車の運転者が表示する標識(マーク)について」
反則金
・大型車(中型車、準中型車含む) 7,000円
・普通車 6,000円
・二輪車 6,000円
・小型特殊 5,000円
行政処分点数 1点
<参考リンク>
警視庁「自動車の運転者が表示する標識(マーク)について」
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高齢者がクルマの運転で気をつけるべき点とは
高齢者がマークを付ける上で、具体的に何を気にすべきか悩む人も多いかと思います。この章では、高齢者がクルマの運転で気をつけるべきポイントと、運転をサポートするクルマの機能について紹介します。
年齢を重ねると心身機能は変化する
年齢を重ねることで、心身機能が少しずつ変化するのは自然なことです。しかし、日々の生活のなかでは気づきにくい場合もあります。
具体的にどのような変化があるのか、特に運転において注意を払う必要がある「視力・視野の変化」「身体機能の低下」「心理的な変化」について、厚生労働省が出してる手引きから紹介します。
1.視力・視野の変化
高齢者にとって視力や視野の変化は運転に大きく影響します。
視力が低下すると、道路標識やカーナビの文字が見えづらくなり、運転中の集中力が散漫になりがちです。また、動いている標識や他車両の動きが見づらくなる動体視力の低下は、適切な反応を遅らせる可能性があります。さらに、視野が狭くなると、左右から近づく車両や歩行者に気づかず、事故につながる危険性が高まります。
対策として、定期的に視力検査を行い必要に応じて適切な眼鏡を使用すること、速度を抑えて慎重に運転すること、視野の狭まりを受けない中心視野でしっかりと見て確認すること等が安全につながります。
2.身体機能の低下
加齢に伴う筋力や関節の変化も、運転に影響を及ぼします。
腰や膝の痛みによって、ハンドルやブレーキ操作がスムーズに行えなくなる場合があり、筋力の低下は危険を察知した際の素早い対応を妨げる可能性があります。
これを防ぐためには、車間距離を十分に保ち、無理のない運転を心掛けることが大切です。
3.心理的な変化
心理的な変化も、運転時の判断や行動に影響を与えます。
長年の運転経験からくる自信が、過信につながることがあります。「自分はベテランドライバーだから問題ない」といった過信が、無理な運転や危険な判断を引き起こすことも少なくありません。一方で、記憶力や判断力の低下によって危険箇所を見落としたり、運転に対する不安感が増す場合もあります。
こうした心理的な変化に対処するためには、自身の性格や運転を振り返り、的確な運転を意識することが大切です。また、ヒヤリハットの経験をした際には、冷静に自分の状況を考え、安全運転への意識を高める習慣を持つことが重要です。
<参考リンク>
厚生労働省「高年齢者に配慮した交通労働災害防止の手引き」
具体的にどのような変化があるのか、特に運転において注意を払う必要がある「視力・視野の変化」「身体機能の低下」「心理的な変化」について、厚生労働省が出してる手引きから紹介します。
1.視力・視野の変化
高齢者にとって視力や視野の変化は運転に大きく影響します。
視力が低下すると、道路標識やカーナビの文字が見えづらくなり、運転中の集中力が散漫になりがちです。また、動いている標識や他車両の動きが見づらくなる動体視力の低下は、適切な反応を遅らせる可能性があります。さらに、視野が狭くなると、左右から近づく車両や歩行者に気づかず、事故につながる危険性が高まります。
対策として、定期的に視力検査を行い必要に応じて適切な眼鏡を使用すること、速度を抑えて慎重に運転すること、視野の狭まりを受けない中心視野でしっかりと見て確認すること等が安全につながります。
2.身体機能の低下
加齢に伴う筋力や関節の変化も、運転に影響を及ぼします。
腰や膝の痛みによって、ハンドルやブレーキ操作がスムーズに行えなくなる場合があり、筋力の低下は危険を察知した際の素早い対応を妨げる可能性があります。
これを防ぐためには、車間距離を十分に保ち、無理のない運転を心掛けることが大切です。
3.心理的な変化
心理的な変化も、運転時の判断や行動に影響を与えます。
長年の運転経験からくる自信が、過信につながることがあります。「自分はベテランドライバーだから問題ない」といった過信が、無理な運転や危険な判断を引き起こすことも少なくありません。一方で、記憶力や判断力の低下によって危険箇所を見落としたり、運転に対する不安感が増す場合もあります。
こうした心理的な変化に対処するためには、自身の性格や運転を振り返り、的確な運転を意識することが大切です。また、ヒヤリハットの経験をした際には、冷静に自分の状況を考え、安全運転への意識を高める習慣を持つことが重要です。
<参考リンク>
厚生労働省「高年齢者に配慮した交通労働災害防止の手引き」
クルマの安全技術が運転のサポートになる
心身機能の変化に対しては自身での対策が大切ですが、高齢者ドライバーの運転をサポートする安全装備もあります。あくまで“サポート”であり、もちろん過信は禁物です。
ここでは、日産の先進安全技術について、代表的な機能をいくつか紹介していきます。
ここでは、日産の先進安全技術について、代表的な機能をいくつか紹介していきます。
インテリジェント エマージェンシーブレーキ
前方の状況を監視し、車両や歩行者、自転車との衝突回避・衝突による被害軽減を支援する安全装備です。
前方の車両や歩行者、自転車に衝突する恐れがあるとシステムが判断すると、表示と音で知らせてくれるとともに、万が一、ドライバーが安全に減速できなかった場合には、ブレーキを自動的に作動させて衝突を回避、または被害や障害を軽減します。
前方の車両や歩行者、自転車に衝突する恐れがあるとシステムが判断すると、表示と音で知らせてくれるとともに、万が一、ドライバーが安全に減速できなかった場合には、ブレーキを自動的に作動させて衝突を回避、または被害や障害を軽減します。
踏み間違い衝突防止アシスト
進行方向に壁などの障害物や車両、歩行者などがいる場所で、駐車操作などの低速走行を行っている際、ブレーキ操作が遅れ障害物と衝突する危険を察知したり、ドライバーがアクセルとブレーキを間違えて踏み込んでしまったときには、メーター内の表示と警告音でドライバーへ警告します。
さらに、自動的にエンジン(モーター)出力やブレーキを制御し、衝突防止や過度な加速防止を支援します。人や車両、壁はもちろんコンビニなどのガラスも認識し、前進時にも後退時にも衝突回避をアシストします。
さらに、自動的にエンジン(モーター)出力やブレーキを制御し、衝突防止や過度な加速防止を支援します。人や車両、壁はもちろんコンビニなどのガラスも認識し、前進時にも後退時にも衝突回避をアシストします。
インテリジェント アラウンドビューモニター(移動物 検知機能付)
クルマを真上から見下ろしているかのような映像で、駐車時の自車と駐車位置の関係をひと目で確認でき、スムーズな駐車をサポートします。
また、クルマの周辺で動く物体を検知し、ドライバーにお知らせすることで、車庫入れ時や駐車スペースからの発進時の安全確認をサポートします。
とくにシニア世代に人気なのが軽自動車「デイズ」「ルークス」「日産サクラ」ですが、上記の安全装備がすべて装備されています*1。先進安全装備も充実した軽自動車を、ぜひご検討してみてください。
*1 グレード別設定
また、クルマの周辺で動く物体を検知し、ドライバーにお知らせすることで、車庫入れ時や駐車スペースからの発進時の安全確認をサポートします。
とくにシニア世代に人気なのが軽自動車「デイズ」「ルークス」「日産サクラ」ですが、上記の安全装備がすべて装備されています*1。先進安全装備も充実した軽自動車を、ぜひご検討してみてください。
*1 グレード別設定
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まとめ:安心安全を第一にしたカーライフを
高齢者マーク(もみじマーク)は義務ではありませんが、付けることで自身の安全運転を心がけるきっかけになるだけでなく、周囲のドライバーにも配慮を促す重要な役割を果たします。
年齢を重ねると心身機能が徐々に変化していくのは自然なことです。個人差はありますが、これは誰にでも訪れる変化です。自分自身の身体機能や心理状態を適切に把握し、必要な対策を行い、自分に合ったクルマ選びをすることで、高齢者ドライバーも安心して快適なカーライフを楽しむことができます。
まずは、自身の体調や心の状態を振り返り、適切なケアを心がけてみてはいかがでしょうか。
年齢を重ねると心身機能が徐々に変化していくのは自然なことです。個人差はありますが、これは誰にでも訪れる変化です。自分自身の身体機能や心理状態を適切に把握し、必要な対策を行い、自分に合ったクルマ選びをすることで、高齢者ドライバーも安心して快適なカーライフを楽しむことができます。
まずは、自身の体調や心の状態を振り返り、適切なケアを心がけてみてはいかがでしょうか。
70歳以上の方は免許証更新時に「高齢者講習」が必要に
70歳以上の方は、運転免許証を更新する際に「高齢者講習」を受講する必要があります。この講習は、視力や運転操作に問題がないかを確認したり、実際にクルマを運転しながら自身の運転技術や知識を見直します。これにより、安全運転への意識を深めることができます。
この講習は運転免許証の更新期間満了日(誕生日の1か月後の日)の時点で、70歳から74歳の方が受講対象です。講習は事前予約制で、更新手続き前に指定自動車教習所などで受講することができます。講習の所要時間や内容、手数料、持ち物などは各都道府県の免許センターや公式ホームページをご確認ください。
この講習は運転免許証の更新期間満了日(誕生日の1か月後の日)の時点で、70歳から74歳の方が受講対象です。講習は事前予約制で、更新手続き前に指定自動車教習所などで受講することができます。講習の所要時間や内容、手数料、持ち物などは各都道府県の免許センターや公式ホームページをご確認ください。
この記事は、2024年12月時点での情報をもとに作成しています。
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