まず最初にエアバッグなどの安全装置はどのような流れで生まれたのですか?
クルマが少ない時期にも交通事故はありましたが、クルマの安全装置の採用が進んだのは、モータリゼーションの発達、道路などのインフラストラクチャーの整備などにより、クルマの速度が速くなり、事故が大きくなったことからです。つまり車外に放り出されるケースが多くなりました。クルマの場合、事故時にはクルマの中に人をおいて助けるというのが一般的なコンセプトです。そこでまず、'60年前後、車外に人が飛び出さないように、当時飛行機に採用されていた、腰のシートベルトが採用されるようになりました。