今回は、『九州各県の雛祭り特集』 寒さの中にも、ふと春の薫りを感じる今日この頃。 今回は、九州の雛祭り特集です。歴史と伝統に彩られた優美な 雛人形たちは、どれもため息もの。この春、雅なひとときを楽しんでみませんか。
うきは市・吉井町は、江戸時代に栄えた宿場町。商家が並ぶ風情あふれる白壁の 町並みは、ゆったりとお雛様めぐりを楽しむのに絶好のロケーションです。 古い町のあちこちでは、段飾りのお雛様をはじめ、箱に入った「箱びな」や、 かつて農家の女性たちが着物の切れ端で作ったという、ユニークでかわいい 「おきあげ」に出会うことができます。吉井町には、たくさんのアンティークショップが あり、ここにも古いお雛様が展示されているので、ぜひチェックしてみてください。 また、「市立金子文夫資料展示館」では、貴重な雛道具なども見ることができます。
開催日程:平成21年2月10日(火)〜4月3日(金) お問い合わせ先:筑後吉井おひなさまめぐり実行委員会事務局 うきは市観光協会(吉井支局) TEL(0943)76-3980
佐賀藩の城下町として栄華を極めた佐賀市の雛人形は、姿といい、表情と いい、 圧倒的な優雅さと風格に満ちています。それもそのはず。 展示されているのは鍋島家の歴代夫人たちが愛した雛人形や雛道具とのことで、 そのクオリティの高さは、当時の職人の技と心を今に伝える 逸品ばかりです。 特に、鍋島小紋を身にまとったお雛様を見られるのは、 ここ佐賀の雛祭りだけ。 鍋島家伝来の雛人形をじっくりと楽しみたい方は、長崎街道沿いの「徴古館 (ちょうこかん)」へ。雅なひとときがたっぷりと堪能できます。
開催日程:平成21年2月21日(土)〜3月31日(火) お問い合わせ先:佐賀城下ひなまつり実行委員会(事務局:佐賀観光協会) TEL (0952)20-2200
城下町の優美さと温泉地の楽しさを満喫できる、平戸の雛祭り。 会場のひとつ、平戸城では松浦家最後の藩主・詮(あきら)ゆかりの、見事な雛 人形に出会えます。また松浦史料博物館では、老中・松平定信の娘秦姫が 松浦家に輿入れの際持参したという、雛人形や調度品、小さな芥子雛(けしびな) など、約100点もの貴重な品々が展示されています。 また、期間中スタンプラリーに参加して7会場すべてを回ると、もれなく無料で 温泉を楽しめるチャンスあり!さらに抽選で素敵なプレゼントも当たるそうなので、 ぜひチャレンジしてみてください。
開催日程:平成21年3月3日(火)〜4月3日(金) お問い合わせ先:平戸温泉・城下雛まつり実行委員会 TEL(0950)23-8600
球磨川下りや人吉温泉で人気の観光地・人吉は、相良家七百年の歴史をもつ 城下町でもあります。主なひなめぐり会場は、クラフトパーク石野公園、九日町・ 五日町おひな通り、鍛冶屋町通り、専徳寺、神城文化の森の5つ。他にも、人吉 球磨エリアの温泉施設や多数の観光スポットでも、多数の雛人形を展示して います。 中でも、専徳寺のお雛様は約3,000体を誇り、見ごたえ十分。これらは、住職が 40年もの月日をかけて全国から収集したコレクションとのことで、お雛様の美の 競演を大スケールで楽しむことができます。
開催日程:平成21年2月1日(日)〜3月31日(火) お問い合わせ先:人吉市役所観光振興課 TEL (0966) 22-2111
かつて多くの豪商を輩出した日田では、天領の名にふさわしい絢爛豪華なお雛様 たちに出会えます。その代表格とも言えるのが「廣瀬資料館」の天保年間のひな 飾り。その優美さと存在感は、思わず息をのむほどです。 これほどまでに贅を尽くしたひな人形が楽しめるのは、全国的にも珍しいとか。 一方、切り絵のような「おきあげ雛」は、庶民のお雛様として素朴な表情と優しさで 見る者の心を和ませてくれます。ひな巡りコースとしては、豆田町・隈町エリアを 中心に、廣瀬資料館の他、旧商家の草野本家など。風情あふれる町並みも 日田のおひなめぐりの大きな魅力です。
開催日程:平成21年2月15日(日)〜3月31日(火) お問い合わせ先:日田市観光協会 TEL(0973)22-2036
宮崎県・綾町のひな飾りは「ひな山」と呼ばれ、ひな壇を囲むように草花などを 山河に見立ててあしらうユニークなスタイルです。このひな山には、 「綾の山河のように清く美しく育ってほしい」との願いが込められているそうで、 豊かな自然を誇る綾ならではの美学と懐の深さを感じさせます。 ひな山は、「酒泉の杜」、「綾川荘」、「国際クラフトの城」など町内約10ヶ所の他、 その年に内孫の初節句を迎える家でも一般公開されるとか。 というのも、ひな山は、江戸時代に内孫の最初の雛節句に作られるように なったそうで、その習わしが今も受け継がれているのです。
開催日程:平成21年2月21日(土)〜3月3日(火) お問い合わせ先:綾町商工会 TEL(0985)77-0017
凛とした梅や美しい桜が咲き誇る、春の仙巌園。ここでは、ひな祭りの期間中、 古式ゆかしい曲水の宴をはじめとする様々な行事が開催されます。 隣接する尚古集成館に展示されているのは、島津家に伝わる見事な雛人形たち。中でも、幅6メートルの五段飾りにずらりと並んだ雛人形と雛道具は、まさに圧巻です。雛道具は、竹姫(五代将軍徳川綱吉養女)が輿入れの際持参したと伝え られており、将軍家から嫁ぐ姫の調度品の精緻さや豪勢さは、まばゆいばかり です。この他、かわいい御所人形や姫たちが遊んだ三折人形なども展示されて います。
開催日程:平成21年1月31日(土)〜4月23日(木) お問い合わせ先:仙巌園 (事業企画室) TEL(099)247-1551(代)