今回は、『九州各県のお鍋特集』 寒い季節は、美味しい鍋料理が恋しくなります。 そこで、今回は九州が誇る名物鍋の特集です。 この冬は『九州の鍋を求めて、九州大陸縦断ドライブ』 なんていかがでしょう?
福岡・博多の名物といえば、やはり「もつ鍋」。代表的な食材としては、 もりだくさんのニラやキャベツをはじめ、ニンニク、唐辛子などが おなじみです。もつは、大腸や小腸などのホルモンを中心に、店によって は、ハラミ、タン、レバーなども登場します。そして、これらを特製の もつ鍋スープで煮込んだら、あっという間に出来上がり。スープは、 基本しょうゆ味で、絶妙な甘味とコクが特徴です。店によっては味噌味、 ポン酢風味などもあり、残ったスープをチャンポン麺、雑炊などで 締めるのが、博多流です。
お問い合わせ先:福岡観光コンベンションビューロー TEL(092)733-5050
「茶しゃぶ鍋」とは、その名の通り、お湯の代わりにお茶でしゃぶしゃぶを楽しむ 茶どころ嬉野ならではの鍋料理です。お肉と合うの?と思われるかもしれ ませんが、お味は保証付き。高級旅館のメニューにも加えられているほどです。 お茶のおかげで、お肉が柔らかくまろやかになり、それでいて肉の旨味も堪能 できます。最初、一面緑色に染まった鍋に驚いたこともすっかり忘れて、何の 違和感もなく、ネギや白菜などのお野菜と一緒に爽やかな満腹感を味わえる ことうけあいです。お茶にはビタミンCが多く含まれており、消臭作用だけでなく、 脂肪を落とす効果もあるのも魅力的です。
お問い合わせ先:嬉野温泉観光協会 TEL 0954-43-0137
「具雑煮」は、島原の乱の時、天草四郎が農民たちに餅を兵糧として蓄えさせる ため、海や山やからいろいろな材料を集めて雑煮を炊き、栄養を確保しながら 約3ヶ月間も戦ったときに生まれた料理といわれています。材料は、山芋 、ゴボウ、レンコン、白菜、椎茸、鶏肉、蒲鉾、焼きあなご、卵焼き、春菊、餅など、十数種類の具がふんだんに使われています。昔は大きな鍋に近辺で取れる 野菜や魚などを大量に入れて煮込んでいたそうですが、現在は家庭料理として 親しまれており、出汁はカツオ、いりこ、かしわ(鶏肉)、あご(トビウオ)、昆布などがよく使われているとか。料理自体は、いろいろな具を煮込むというシンプルな ものですが、出汁と野菜や肉、魚など、具からにじみ出る煮汁が独特の旨味を 醸しだし、何ともいえない風味豊かな雑煮が味わえます。
お問い合わせ先:島原温泉観光協会 TEL(0957)62-3986
「あんこう鍋」が食べたくなったら、ぜひ熊本・天草エリアへ。中でも、天草下島 の中央部に位置する河浦町では12月から3月にかけて「グルメあんこう鍋フェア」を開催しており、町のあちこちで絶品のあんこう鍋との出会いが期待できます。 あんこう鍋は、味噌仕立ての鍋にたっぷりとあん肝を溶かし、そこにあんこうの 皮や野菜を入れてダイナミックに楽しむのが一般的。あんこう(鮟鱇)は、 ふだんは深海に住んでいるのですが、冬は浅いところにも姿を見せます。 大きいものでは2キロ以上にもなり、見た目はちょっとグロテスクですが、 見かけと違ってお味は淡泊。しかも、身はもちろん、皮や内臓など多くの部位を 賞味できる、まさに鍋料理に最適な魚です。
お問い合わせ先:熊本県天草観光協会 TEL (0969) 22-2243
中津名物といえば、鱧(ハモ)。ハモは、全長1〜2メートル、細長く鋭い歯が特徴 です。この鋭い歯で「食む(はむ)」がその名の由来になったという説もあるくらい、獰猛な魚でもあります。とはいえ、高級魚として知られているように、脂分が 少ないにも関わらず豊富なアミノ酸を含んだ味わい深く上品で淡泊な味が 魅力です。 「ハモしゃぶ鍋」は、昆布やハモの骨で取った出汁に、小骨を取り除いたハモを くぐらせ、お好みでポン酢をかけていただきます。ところで、ハモには長くて硬い 小骨が多いので「骨切り」が欠かせません。骨切りとは腹側から開いたハモの 身に、皮を切らないように細かい切りこみを入れて小骨を切断する技法で、 これぞ職人芸。シンプルな外見とは裏腹に、手間暇をかけた料理でもあるのです。
お問い合わせ先:中津市役所商工観光課 TEL(0979)22-1111(代表)
すっかり有名になった、宮崎県の地鶏。昔、農家が島津藩の地頭職に献上 していた鶏が「地頭鶏(じどっこ)」 と呼ばれるようになり、これが宮崎地鶏の 由来とか。ちなみに、県認定の地鶏は、この地頭鶏を交配し改良したもの だそうです。 宮崎の地鶏は、さっぱりとした脂身と旨味のある柔らかい肉、 そして適度な歯ごたえが特徴です。 そこで、おすすめなのが「地鶏すき焼き鍋」。まさに、宮崎ならではの一品です。 その健康的で味わい深い美味しさは、やはり上質素材のなせる技。牛肉とは ひと味もふた味も違う、すっきりとした地鶏のコクと旨味をじっくりと堪能 できます。
お問い合わせ先:みやざき観光コンベンション協会 TEL(0985)25-4676
豚肉はもともとタンパク質、ビタミンB群が豊富ですが、黒豚は、他の豚に比べて筋繊維が細いため歯切れも良いし柔らかく、旨み成分であるアミノ酸を豊富に 含んでいるのが特徴です。 黒豚しゃぶしゃぶは、その豊かな風味をそのまま味わえるのが魅力です。 また、ロース肉やバラ肉など大皿に美しく並べられた黒豚肉の、目にも美味しい ひとときは、冬のグルメ気分を大いに盛り上げてくれること間違いなし。 特に本場・鹿児島で上質な黒豚しゃぶしゃぶを味わう贅沢さは格別です。 たくさんの野菜と一緒にいただけるので、ヘルシーかつ栄養もたっぷり。 お好みに合わせてごまだれやポン酢でどうぞ。
お問い合わせ先:鹿児島観光コンベンション協会 TEL(099)286-4700