#熱駐症 ゼロプロジェクト

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知っておきたいペットの熱駐症

気温が高い日の事故を防ぐ #熱駐症 ゼロプロジェクト

気温が高い日の駐車場。車内は、
想像を絶する暑さになります。
気温35℃の猛暑日なら、
車内の温度は70℃を超えることも。
ほんのちょっとの時間でも、
車内に残された子どもやペットは
大きな危険にさらされます。
それが、「#熱駐症」。
日産は様々なアクションを通じて
熱駐症ゼロを目指します。

検証結果

検証日天候:晴れ/気温32℃

41min 40℃(ダッシュボード付近62℃) → ペットボトルのキャップが飛ぶ 43min 41℃(ダッシュボード付近65℃) → カフェオレの中身が溢れ出てくる 77min 52℃(ダッシュボード付近69℃) → グミが変形する 83min 54℃(ダッシュボード付近72℃) → ペンの文字が消える 83min 54℃(ダッシュボード付近72℃) → クレヨンが溶け始める

「ペットボトルのキャップはいつ飛んだのか?」
「クレヨンは何度で溶けたの?」など、
ムービーに関するご質問を多数いただいたため、
撮影時の温度や物の変化をグラフにしました。
特にダッシュボード付近は70℃以上を記録!
車を離れる際はくれぐれもお気をつけ下さい。

  • ※気象条件や車両環境(サイズ•内外装の仕様等)、駐車状況、及びそれぞれの実験対象物の仕様により結果が異なるため、あくまで参考値となります。
  • ※夏場の車内放置の危険性を検証するための実験結果となりますので、絶対にマネをしないでください。

知っておきたいペットの#熱駐症

「お出かけしよっか」の声で、いつも車に一番乗り。
いつもと違うカーウィンドウの景色に大興奮。
愛するペット達だって、ドライブはものすごく楽しみだから。

ワンちゃんのことを正しく理解して、
お出かけの楽しい思い出をいっぱい作りませんか。

  1. [01]犬は、ヒトより熱中症になりやすい!?
  2. [02]愛くるしい「ハァハァ」も危険なサインかも
  3. [03]「22℃」「湿度60%」はキケン領域
  4. [04]熱中症のキケンは冬にも
  5. [05]暑さに弱い犬種を知ってますか?
  6. [06]氷水での応急処置で大丈夫?
  7. [07]ワンちゃんの体を冷やすツボ
  8. [08]エアコンの使い方は「送風」or「冷房」?
  9. [09]「経口補水液(けいこうほすいえき)」をご存知ですか?
  10. [10]涼しげなサマーカットには要注意
  11. [11]ワンちゃんとのお出かけ前に3つの準備
  12. [12]犬の体温は人間より高い?
  13. [13]ワンちゃんにとって、快適な車内環境を作れていますか?
  14. [14]熱中症になりにくくなる方法とは?
  15. [15]「ほっといても治るかも」はヒトだけ
藤井 康一氏
監修
藤井 康一氏(フジイ コウイチ) Koichi Fujii
D.V.M.,MS,Ph.D,MBA
1962年生まれ O型 てんびん座
藤井動物病院 院長
獣医師、獣医学修士、学術博士(金沢大学)、経営管理修士

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Tips for #熱駐症

JAF推奨の車内放置対処法

  1. [1]暑い車内に子供やペットを残してインキーをしてしまった時の対処法
    子どもが危険な状態になっている可能性があるので、鍵があいたあとすぐに対応できるよう消防に連絡をしておく。
    中の子どもに直射日光が当たっているかもしれないのでダンボールやブルーシートなどで日陰をつくる。(チャイルドシートを着用している場合、直射日光から逃げられないため)
    自分の車であればガラスを割って消防を呼ぶ。
  2. [2]暑い中車内放置をしている車を見つけてしまったらどうしたらよいか?
    お店の駐車場であれば店員に報告する。
    消防を呼び対応を依頼する。

JAFでは暑くなった車を冷やすため、
どのような方法が有効かの実験も行っています。

詳しくはこちら
  • 01

    犬は、ヒトより熱中症に
    なりやすい!?

    夏は気をつけているという飼い主の皆さんも要注意。
    ワンちゃんにとっては涼しくなった秋口も、寒さが薄らいだ春先も、熱中症の危険が潜んでいるのです。
    ワンちゃんはヒトのように全身で汗をかくことができません。そのため体温が高くなりやすく、熱中症になる危険が夏以外にも潜んでいます。
    特に寒い地域出身のハスキーやピレネーなどの犬種や、鼻のつぶれた犬種、パグやブルドッグなど、また熱代謝能力の低い老犬、幼犬は要注意です。

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  • 02

    愛くるしい「ハァハァ」は
    危険なサインかも

    「あれっ? いつもより "ハアハア" が気になる……」
    車内のワンちゃんの様子に異変を感じたら、熱中症を疑ってみましょう。身体に溜まった熱を逃がすため、舌で体温調整をするしかないワンちゃんたち。
    ・あえぐような、苦しげな呼吸
    ・口の周りのよだれがいつもより多い
    ・歯茎や目が充血している
    どれも熱中症の危険信号です。
    ちょっと苦しそうだなと感じたら、涼しい場所に移動させ、飲み水を与えて、首や胸の肋骨の周りに水道水をかけて冷やしてあげましょう。

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  • 03

    「22℃「湿度60%」はキケン領域

    「だいぶ過ごしやすくなった」と、安心していませんか?
    ワンちゃんの熱中症危険ゾーンは「気温22度以上」「湿度60%以上」と言われています。
    ジャケットを羽織る季節になっても、ワンちゃんの熱中症には注意してください。
    太陽の輻射熱により、路面温度と150センチの高さ(ヒトの肩程度)の温度差は15度にもなることがあります。ダックスフンドのように体高の低い犬種にとっては、十分危険な環境。さらに夏場の熱いアスファルトでは、肉球やけどになってしまうことも。
    クルマから下ろす時、地面を触って温度確認するのも大切な習慣です。

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  • 04

    熱中症のキケンは冬にも

    ドッグランなどで思いきり運動をした後、エアコンで温まった車内へ。
    思わぬ行為が、ワンちゃんの熱中症の原因になることも。運動直後はワンちゃんの体温が上がっています。その熱を逃がすことができなければ、季節に関係なく熱中症になることもあるのです。
    あるペット保険会社のデータによると、1月2月でも、熱中症で病院に運び込まれる症例が報告されています。特に運動の後、温かい車内での長距離移動はストレスもあって熱中症の危険が増大。
    クルマに乗せる前に十分クールダウンしてあげて、移動中もこまめにワンちゃんの様子をチェックしましょう。

    参照:アニコムホールディングス株式会社 | STOP熱中症プロジェクト

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  • 05

    暑さに弱い犬種を知ってますか?

    見た目が違うように、犬類によって暑さに強い弱いがあります。ワンちゃんがどれくらい暑さに弱いのかを知っておくのも、愛犬家の大事な責任です。

    ◯短吻種>> ペキニーズ シー・ズー パグ ボストン・テリア ブルテリア フレンチブル・ドッグ ブルドッグ ボクサー等

    鼻先(マズル)の短い犬は、口を大きく開けられないので身体を冷やす能力が低いと言われています。

    ◯長毛/ダブルコート>> アイリッシュセッター コッカー・スパニエル アラスカンマラミュート スプリンガー・スパニエル イングリッシュ・セッター キャバリア グレート・ピレニーズ ゴールデン・レトリーバー サルーキ シー・ズー シェットランド・シープドッグ シェパード バーニーズ・マウンテン ペキニーズ マルチーズ ヨークシャー・テリア等

    表層の毛と、下毛(アンダーコート)のあるのは「寒さから身を守る」ために発達した仕組みです。特に下毛には体熱がこもりやすく、暑さは大敵です。

    ◯短足種>> ダックスフンド コーギー バセットハウンド グリフォン ペキニーズ等

    地面からの輻射熱は想像以上に熱いもの。足の短い犬種は影響を受けやすいのです。

    ◯冷寒地の犬種>> サモエド ハスキー アラスカン・マラミュート グレートピレネーズ ポメラニアン ミニュチャシュナウザー等

    厳しい寒さに耐えるよう改良された犬種は、当然ながら暑さに弱いのです。なかでも大きな犬種は年間を通じて冷房が欠かせないほど。

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  • 06

    氷水での応急処置で大丈夫?

    ワンちゃんの呼吸が激しくなっていたら、まずは身体を冷やしてあげましょう。
    冷たい水道水をかけてあげるのが、いちばん簡単な方法です。氷水でいきなり冷やすと、皮膚の血管が収縮して、かえって身体に熱がこもってしまい悪化してしまうケースもあります。
    でも夏の水道水は熱く、高速道路のサービスエリアなどでの水浴びは難しい。そんな時はワンちゃんの全身を濡らしたタオルでくるみ、うちわなどで風を当てるのが効果的です。

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  • 07

    ワンちゃんの体を冷やすツボ

    多くの人が勘違いしてしまうのは「身体の表面を冷やせばいい」という考え方です。ワンちゃんの身体を冷やす時は、脇の下や首筋といった、太い血管が皮膚のすぐ下を通っている場所を冷やしましょう。
    血液を冷やせば、身体の内部に冷たい血が送られ、身体の内側を効果的に冷やすことができるのです。
    冷やすには保冷剤や凍らせたペットボトルが最適。いきなり冷やすと、ビックリしてしまうので、タオルに包んでワンちゃんが喜ぶようにしてあげましょう。

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  • 08

    エアコンの使い方は
    「送風」or「冷房」?

    ヒトと違い、ワンちゃんにはほとんど汗腺がないため汗をかいて体温を下げることができません。
    「今日はそんなに暑くないから、送風でいいよね」
    こんなとき、ワンちゃんにとってはエアコンを切られているのと同じ環境になってしまうことも。
    涼しいと思っていても、送風ではなく冷房を入れてあげてください。屋外や車内のクレート内なら、濡らしたTシャツを着せて風を当ててあげたり、保冷剤を首に巻くなども、ワンちゃんが快適に過ごせる工夫の一つです。

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  • 09

    「経口補水液」をご存知ですか?

    熱中症の緊急処置として、まず大事なのは水を飲ませること。でも脱水症状で足りなくなるのは、水分ばかりではありません。熱中症時は、ワンちゃんの体内ではカリウム、ナトリウムなどミネラル成分も不足しています。
    そんな事態に備えて用意しておきたいのが「経口補水液(けいこうほすいえき)」。水にナトリウム、カリウム、ブドウ糖等が配合された、犬用のものが販売されています。薬局やコンビニで購入できるヒト用で代用することもできますが、糖分を含んでいるので緊急の場合を除き、避けた方がいいでしょう。

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  • 10

    涼しげなサマーカットには要注意

    見た目は涼しそうなサマーカットですが、犬種によっては熱中症の原因になってしまうケースがあります。
    毛の長い犬種は、毛の間に空気の層を作って外気の熱を防いでいるので、サマーカットにすると直接熱気や紫外線を浴びて、熱中症や熱射病のリスクが高くなってしまいます。短く刈った場合は、皮膚を守るために機能性素材のドッグウェアなどを着せてあげるといいでしょう。

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  • 11

    ワンちゃんとのお出かけ前に
    3つの準備

    ワンちゃんにとって、クルマの中はいつもと違う環境です。普段は何ともない体調の変化が、熱中症の原因になることもあります。車内で具合が悪くならないために、事前の準備が大切です。
    1:コンディション
    いつもより呼吸が早かったり心拍数が多いのは、旅行前で興奮しているだけではないかも知れません。排泄の色や食事の量など些細な変化を見逃さないようにしましょう。
    2:病院メモ
    いざという時のために。夜間対応、緊急対応してくれる病院をメモしておきましょう。
    3:ケアグッズ
    ケージやフード皿、新鮮な水、酔い止め薬、保冷剤やお気に入りのおやつなど。クール素材のウェアなどもあると便利。

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  • 12

    犬の体温は人間より高い?

    実は、ヒトよりワンちゃんの体温は高いのです。大型犬で37.5度から38.6度、小型犬は若干高く38.6度から39.2度と言われています。39度を過ぎればヒトで言う微熱、41度を超えると超高熱、生命の危険信号に。熱中症になるとぐんぐん体温があがってゆくので、とにかく冷やすことを考えましょう。
    ワンちゃんの体温を知るには体温計が一番正確ですが、お腹を触っておおよその体温を知ることもできます。普段からスキンシップ時に触って、平熱の温度を把握しておくのも大事な習慣の一つです。

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  • 13

    ワンちゃんにとって、
    快適な車内環境を作れていますか?

    運転している席は快適でも、後部座席は蒸し風呂状態になっているかもしれません。
    お出かけのドライブの際は、ワンちゃんが乗るポジションを一度確かめてから乗りましょう。
    アルミシートや放熱ジェルマットなどのドライブグッズがありますが、ワンちゃんの好みもあるため、近場の運転などで好みを確かめてから使うのがオススメです。また日差しは一番の大敵。サンシェードや日よけつきのソフトゲージなどで、直射日光を避け、とにかく涼しい環境を作ってあげることが大事です。

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  • 14

    熱中症になりにくくなる方法とは?

    活動的なワンちゃんと、あまり運動しない室内飼いのワンちゃん。どちらが熱中症になりやすいでしょうか?
    活発なワンちゃんは熱中症になる危険も多いはずなのに、重篤な症状になることは稀です。逆に室内の快適な環境になれているワンちゃんは、ちょっとの外出で熱中症になることも。寒い季節から活発に運動させると、犬の体内には「ヒートショックプロテイン」という、熱から身体を守るタンパク質が作られます。このタンパク質を身に着けたワンちゃんは、夏の暑さに耐えることができます。
    暑さに強いワンちゃんに育てるなら、冬から活発に遊ばせてあげるといいでしょう。

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  • 15

    「ほっといても治るかも」はヒトだけ

    もしワンちゃんが熱中症にかかったら!?
    いろんな救急処置はがありますが、飼い主さんにできることには限界があります。少しでも症状が落ち着いたら、なるべく早めに動物病院へ連れていきましょう。
    獣医さんはワンちゃんの身体を冷やしながら、ショック予防の注射や酸素吸入、脱水症状を改善するために点滴などを施します。おしっこが出るように(おしっこは排熱効果があります)利尿剤を与えたり、血圧を保つクスリや低血糖にならないよう糖液の点滴をおこないます。こうした治療は専門の器具や薬品、プロの判断が必要になります。
    急いで病院へ連れてゆくことが、熱中症のダメージを防ぐいちばんの方法なのです。

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