岡山国際サーキット
2023年 4月15(土)~16日(日)
レース速報予選:8位 / 決勝:10位
2023年 4月15(土)~16日(日)
レース速報予選:8位 / 決勝:10位
阿武 政人
日産大阪販売株式会社
インタビュー記事日産大阪販売株式会社
阿武 政人
Round.1
2023年 4月15(土)~16日(日)
岡山国際サーキット
妥協なく取り組む整備。
レース前の準備段階では、プロジェクト全体の流れとスーパーGT の知識、ピットでの注意事項について説明があった。
今年からレギュレーションが大きく変更され、現時点でまだセッティングが詰められていないので気を引き締めたいとのことだった。こうした状況でありながら、自分たちに丁寧にレクチャーしてくれるスタッフの方々に感謝するとともに、可能な範囲で極力サポートしていきたいと思った。
整備作業では、アンダーカバーの取り付けで 1mm の段差も許さない厳密さに驚いた。さらにアライメント調整にしても、ネジの締めつけトルクの管理にしても、レース車両ではここまでやるのかと思うハイレベルな整備を体験した。
また、ホイール清掃中に小さなネジの不良が見つかった時は、すぐに報告して対策をとっていた。どんな些細なことでも妥協することなく対応することが大切だ。
サーキットでは、レース直前までセッティングに徹し、張り詰めた空気が漂っていた。
決勝レースでは、変化するコース状況に応じてタイヤ交換が繰り返され、一瞬のミスも許されない緊張感が続いた。
この難局をスタッフ一人一人が思いやりと責任感をもち、チームワークで乗り越えていくのを見て、とても勉強になった。
普段の業務に戻っても、プロジェクトの体験を忘れることなく、すべての業務に真剣に取り組もうと決意した。
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嘉戸 涼太
兵庫日産自動車株式会社
インタビュー記事兵庫日産自動車株式会社
嘉戸 涼太
Round.1
2023年 4月15(土)~16日(日)
岡山国際サーキット
チームワークと整備へのこだわり。
日産メカニックチャレンジは座学から始まった。もともとスーパーGT の基礎知識がなく不安もあったが、レクチャーを受けるうちにワクワクしてやる気が沸いてきた。
レース前の準備段階ではレース車両のさまざまな整備を体験できたが、特に印象に残っているのは、アライメントをはじめとする足回りの調整だ。
ひとつひとつのセッティングを非常に細かく、シビアに行っていることに驚いた。
サーキットではタイヤの空気圧管理を体験した。
温度変化による内圧の変動を少なくするために、タイヤのエアには窒素ガスを使用する。一度充填した後も、変化する内圧をチェックしながら 2 度 3 度と入れ直しを行い最適な状態に仕上げていくのだ。調整にわずかな誤差があるだけで、レースのタイムに影響を与える。とにかく、丁寧で正確なセッティングが必要なのだとわかった。
決勝レースの日は天候の変化が激しく、タイヤ交換は 3 度に及びピットでは慌ただしい作業が続いた。
目まぐるしく変わる状況を素早く判断して、シビアなピット作業をミスなくこなすスタッフの人達。その対応力と責任感のある行動を間近に見ることができて、非常に勉強になった。
一人一人の力を出し合い、チームがひとつになって挑んだ体験は、自分の会社の仕事にもきっとプラスになると思う。
チームワークを大切にしながら作業状況を見極め、こだわりをもって仕上げる整備を心掛けていきたい。
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笠井 哲也
香川日産自動車株式会社
インタビュー記事香川日産自動車株式会社
笠井 哲也
Round.1
2023年 4月15(土)~16日(日)
岡山国際サーキット
出会い・体験すべてが財産になる。
このプロジェクトに参加して本当によかった。
スーパーGT の規則や車両の仕組みなどの知識をはじめ、整備を行う上でのコミュニケーションの大切さや作業のスピード・効率化の仕方など、勉強になることばかりで充実した日々を送ることができた。
感謝、感謝である。忘れていたことや見逃していたこと、初めて知ったことなど、気づきの連続でもあった。
整備作業の体験としては、タイヤの脱着やホイールの清掃をはじめ、ブレーキディスクパッ
ドやスタビライザーの交換、各種アライメント調整など、実際に自分たちで作業を行ったり、
レースメカニックの作業を見学したり実に濃密な時間を過ごした。
レースメカニックの作業効率の素晴らしさ、メカニック技術の高さには目を見張る物があ
り、それは見とれてしまうほどだった。
彼らの作業の段取り、更なる技術力を向上を目指し、これからの自分の業務に活かしていきたい。そしてもうひとつ見習いたいのが、レース会場で見て感じた声を出しあうコミュニケーション。
作業の確実さと技術力が不可欠なことだと確信した。
他県の TS とも出会え、スーパーGT のチームの人たちとも触れ合えた 1 週間。この時間・体験はきっと私の財産として蓄積されたと思う。
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月原 聖平
愛媛日産自動車株式会社
インタビュー記事愛媛日産自動車株式会社
月原 聖平
Round.1
2023年 4月15(土)~16日(日)
岡山国際サーキット
細かい調整を積み重ねて大きな成果に。
プロジェクトの初日、メカニックチャレンジの意義からスーパーGT の説明まで、丁寧に教
えていただいた。
レース車両を前にして細部を見学したが、普段扱っている車両と異なるところが多かった。
違いのひとつは、あらゆる整備作業がしやすい作りになっている点で、レース時の素早い作業に対応していると思った。
ファクトリーの事前整備では、非常に細かいレベルまでつきつめるアライメント調整に驚いた。
この作業はサーキットに入ってからも必要なので、調整の仕方を復習してしっかり身につけたいと思う。
またボルト類のトルク管理も徹底していた。
重要な部分のみしっかり締め付けるのではなく、ネジの 1 本 1 本に役割があり、すべてのネジで締め付けトルクを確認することが重要だと改めて認識した。
この基本を忘れないようにしたい。
サーキットではタイヤ空気圧の管理をサポートした。
4 輪が同じ内圧になるように、窒素ガスの充填と測定を 3 回行った。
時間をおいて繰り返すことで内圧がより安定するのだという。
さまざまな調整で細かいレベルまで測定値にこだわるのは、そのぶん大きな結果につな
がるからだ。
ひとつひとつの細かい調整を積み重ねることこそ、大切なのだとわかった。
それは、普段の仕事にもあてはまる。
あくまでも基本に忠実に、責任感を持って丁寧な作業を心掛けていきたいと思った。
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山岡 寛尚
日産プリンス兵庫販売株式会社
インタビュー記事日産プリンス兵庫販売株式会社
山岡 寛尚
Round.1
2023年 4月15(土)~16日(日)
岡山国際サーキット
レースメカニックの話にも価値あり。
事前整備のファクトリーにも本番のサーキットにも、普段の現場とは違う空気感、緊張感が漂っていた。
レースカーでは当たり前なのだろうが、高価なカーボンパーツなど神経質なパーツも多く、取り扱いには充分注意が必要でその意味でも緊張した。
空力についても徹底的に追求する。
アンダーパネルひとつとっても、微妙な違いによって空気抵抗が変わってしまう。
ただパネルを取り付けるだけでなく、実に細かな測定・調整を行っていたのに驚いた。
足回りの部品は簡単に調整できるよう、一般のクルマとは全く構造が違う箇所も多々あっ
た。
レースカーならではの工夫や神経の張り巡らし方は、見ているだけでワクワクしてくる。
サーキットでの予選はあいにくの雨。次の日の決勝は晴天から嵐のような荒天に急変。天候や路面状況を見極めながら、車両のセットアップ、タイヤの空気圧を細かく調整・変更していく。
的確な判断と迅速な作業。
それは計算し尽くされたような、一連の動き。
ドキュメンタリー映画を見ているような感動的なシーンに出会えた。
レースメカニックの方々といろいろ話ができたのも、今回の収穫だった。
経験談や自動車工学に基づいた話など、大変勉強になった。
お客さまとの会話に活かせる部分があり、積極的に取り入れていきたいと思った。
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来治 勝利
株式会社日産サティオ岡山
インタビュー記事株式会社日産サティオ岡山
来治 勝利
Round.1
2023年 4月15(土)~16日(日)
岡山国際サーキット
自慢できる貴重な経験。
今年のスーパーGT 第 1 戦はわが地元、岡山県の岡山国際サーキットで開催された。
地元開催とあって期待と興奮が渦巻く中、ワクワクする気持ちでメカニックチャレンジに参加した。
まずはファクトリーでの事前整備作業。
ここではスーパーGT のマシンのことやルールについての学習、各アライメントの調整などを行った。
その中でもタイヤの着脱練習が楽しかった。
スピードと確実性という2つのテーマをどう解決するのか、見ているのと実際やってみるのとは大きな違いがあった。
急ぐ気持ちと確実な作業。難しい課題だからこそ、上手くいった時の歓びは計り知れないものだった。
アライメントの精細な調整は、自分の職場でも役立つであろうことが多々あったが、その中
で私が気になったのがレーザー墨出器。
私自身も使用しているが、もっとさまざまに活用できると知った。
早速自分の仕事でも活かしていきたいと思う。
サーキットではタイヤ管理の厳しさに驚かされた。
レースの世界では空気圧が 0.1 キロ違うだけで勝敗を分けることがあるというが、空気圧の管理のシビアさは想像を超えていた。
今回は天気が豹変するコンディションだったので、より一層重要性を認識した。
この 1 週間の貴重な経験は、今後お客さまとの会話の中でアピールできることはもちろん、
自分の自信にもつながっていくのではないだろうか。
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山﨑 大士
日産プリンス広島販売株式会社
インタビュー記事日産プリンス広島販売株式会社
山﨑 大士
Round.1
2023年 4月15(土)~16日(日)
岡山国際サーキット
整備は人の安全を預かっている。
レースメカニックを体験して、強く印象に残ったのは「人の命を預かっている」という心構えだ。
スケジュール前半の事前整備では、アライメントの調整やボディパーツの取り付け、ホイールの清掃などを体験した。
どの作業も正確さときめ細かさをつきつめたもので、車両のパフォーマンスを極限まで高めるための調整や整備だ。
それは同時に、ドライバーやスタッフの安全を守り、安心してレースに挑むためでもあると気づいた。
1本 1 本のボルトは厳密にトルク管理がなされ、締めすぎや緩みによるアクシデントがな
いようにする。
ホイールの清掃はただ汚れを落とすだけではなく、傷や装着状態をチェックして安全性をより確かにする。
そして作業をスムーズかつ安全に行うためには、スタッフ同士の声がけも非常に大切なことだと知った。
サーキットに入ってからのアライメント調整やタイヤ管理も同様だ。
天候による影響など、あらゆる条件を検討しながら、速く安全に走るためのセッティングを追求していく。
そのためには、状況に的確に対応する判断力、徹底したチェック、スタッフ間のしっかりとした連携が欠かせない。
自分のこれからの整備業務では、どんな努力をすれば良いのか少しずつ見えてきたような
気がする。
レースではドライバーの安全を預かっている。
普段の整備ではお客さまの安全を預かっている。
この思いを忘れずに整備のスキルを磨いていきたい。
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久行 優輝
日産プリンス山口販売株式会社
インタビュー記事日産プリンス山口販売株式会社
久行 優輝
Round.1
2023年 4月15(土)~16日(日)
岡山国際サーキット
ステップアップのきっかけに。
ひとつの小さなミスも許されず、極短時間で作業を行わなければならないレースメカニック。
整備という仕事をしていく上で、より精度が高くよりシビアな世界を体験することはとても有意義なことだと考え、メカニックチャレンジに参加した。
整備士としていままで体験できなかった貴重な体験ができ、多くのことを学ぶことができた。
アンダーパネルの取り付けでは、ミリ単位の差で空力が大きく変化し、タイムに致命的なほど
影響を及ぼすという。
トルク管理も精緻でシビアだ。
ボルトの大きさによってそれぞれトルクが決められていて、正確かつ迅速に行う。
タイヤ管理もしつこいほど粘り強く行われる。
何度も空気圧を測定し、細かい単位まで正確に調整する。
そのこだわり方を見て、タイヤの重要性を再確認した。
ピット内では多くの人があわただしく動いている。
各々動線を塞がないよう、常に周りを確認することも大切だ。
タイヤ交換の際には、タイヤを素早く持ち込むための通り道を確保しておかなければならない。
ただ整備作業をするだけでなく、そのための段取りや準備にまで気を配る。
ひとつの作業が終わってもレース終了までは気を抜かず、緊張感を持ち続けなければいけないのだ。
この一週間の体験を通して感じたのは、整備士としてのステップアップに必ずつながるだ
ろうと確信した。
私もひとつひとつの作業に、常に緊張感を持ち整備に臨もうと思う。
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2023年 5月3(水)~4日(木)
レース速報予選:1位 / 決勝:1位
菊地 俊吾
日産プリンス神奈川販売株式会社
インタビュー記事日産プリンス神奈川販売株式会社
菊地 俊吾
Round.2
2023年 5月3(水)~4日(木)
富士スピードウェイ
贅沢な体験。
こんな素晴らしい体験は二度とできないと思った。実際のレース現場を体験できるのは、この「メカニックチャレンジ」しかない。多くのTSにこの贅沢な体験をして欲しい。
レースのことでも車両のことでも整備方法のことでも、疑問に思ったことや気になったことは気軽に質問でき、即座にわかりやすく説明してくれる。基本的な準備は自分たちが対応していたので、作業を進めるにつれてどんどん興味が湧いてきた。
アライメント調整や部品の取り付けなど、参加前に期待していた以上にレースカーに触れることができた。短い期間だったが、貴重な体験をさせてもらい満足感でいっぱいだった。
普段の業務とは異なることも多いが、一人で独走するのではなく常に周りを見て、コミュニケーションをとりながら作業することや、安全管理に関しては活かせるポイントが多々あった。
実際のピットの中で感じた決勝の緊張感はとても良いものだった。ピット内全体に漂う張りつめていた空気が、チェッカーフラッグを受けた瞬間、大きな歓喜に変わった。一生忘れられない光景だった。私にとって初日から最終日まで、贅沢な経験だった。
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山岸 篤史
松本日産自動車株式会社
インタビュー記事松本日産自動車株式会社
山岸 篤史
Round.2
2023年 5月3(水)~4日(木)
富士スピードウェイ
自分への課題が見つかった。
レース車両に触れるのは初めてという自分が、本当に整備ができるのだろうかと不安に思っていた。プロジェクトが始まってみると、アライメント調整からボディパーツの取り付け、タイヤ管理、ホイール脱着、車検の手伝いなど、想像以上に多くの作業をさせていただき、新しい気づきや学びをたくさん得ることができた。
普段お客さまに何げなく説明していた技術的な話も、レースメカニックの方に掘り下げられた説明を受け、今後は今以上に掘り下げた知識やノウハウを改めて勉強し、自分の整備技術に活かしたいと思った。
作業スピードにしても、1秒を争うレース現場を見て効率の良い作業方法を学ぶことができた。自分の日頃の作業でも、動きの無駄をなくして効率アップを意識しながら作業したいと思った。
早さを求める一方で、じっくり取り組む姿勢も重要だ。タイヤの空気圧調整や、走行後のアライメント調整は、コンディションの変化に応じて緻密な調整を何度も繰り返す必要がある。細心さと妥協を許さない粘り強さが大切なのだ。
プロジェクトを通して、技術的なノウハウを知っただけではなく、考え方、現場での動き、時間の使い方など、いろいろな面で自分の課題を見つけることができた。この価値ある体験を常に思い出して、自分の業務に活かしていきたいと思う。
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左伴 一希
日産自動車販売株式会社
インタビュー記事日産自動車販売株式会社
左伴 一希
Round.2
2023年 5月3(水)~4日(木)
富士スピードウェイ
チームワークが鍵。
私が最も凄さを感じたのは「動き」だった。何にも増してメカニックの動作の素晴らしさは、いまでも鮮明に覚えているくらいだ。ただ整備の手の動きが速いと言うだけではなく、どう動いたら効率的か、常に次のことを想定し何をすべきか一人一人が組み立てているように見えた。一人一人の動きが素晴らしいだけでなく全体の一体感があり、チームワークが鍵を握っていると気づいた。思わず感嘆の声をあげたくなるほどに作業の流れ、リズム、すべてに一体感があり芸術的でさえあると感じた。
目に焼き付いているあの動き、そして瞬時の判断力を身に付けることが、今後の私の目標になった。
サーキットへ入る前には、事前整備作業がある。そこではスーパーGTのレギュレーションや整備方法を座学・実践を通して学ぶ。部品ひとつひとつに意味があり、とても勉強になった。同時に覚えることもたくさんあり、緊張感も高まっていく。
今回は優勝の歓びというご褒美までいただき、これも普段経験できないこと。また機会があれば、メカニックチャレンジに参加してみたいと心底思った。
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林 諒之介
神奈川日産自動車株式会社
インタビュー記事神奈川日産自動車株式会社
林 諒之介
Round.2
2023年 5月3(水)~4日(木)
富士スピードウェイ
コミュニケーションで高まるチーム力。
事前整備の初日、GT300のレギュレーションやレース車両の構造などを学ぶことができ、メカニックチャレンジへの意欲がとても高まった。実技面では、アライメント調整、ホイール脱着、ブレーキ分解・清掃などを体験した。ここではボルトを締め付ける際のトルク管理の徹底ぶりに驚いた。何故、この部分にこのボルトが使われているのかを知り、適切な締め付け力を理解することが大切だ。自分が普段している整備でも、それぞれの作業の重要性を改めて確認していきたいと思った。
サーキットに入ってからは、タイヤのエア圧調整をサポートした。調整のわずかな違いで、車のコンディションが変わることも大きな驚きだった。
その他、給油タワーの設営からアラインメント調整、タイヤ管理、車検の準備などいろいろな体験ができた。気づいたのは、チームで行う整備作業ではスタッフ間のコミュニケーションが欠かせないということだ。いま自分がやっている作業を相手に伝え、次にやるべき作業をしっかり連絡し、不明点があればすぐに相談する。コミュニケーションを密にすることがチーム全体の整備力を高めていく。日常的に「報告・連絡・相談」をすることの大切さを改めて感じた。普段の業務に戻ってからも、忘れないようにしたい。
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廣瀬 凌太朗
岐阜日産自動車株式会社
インタビュー記事岐阜日産自動車株式会社
廣瀬 凌太朗
Round.2
2023年 5月3(水)~4日(木)
富士スピードウェイ
すべてが刺激的な体験。
サーキットに向かう前に、事前整備作業がある。実際に6月2日の予選、3日の決勝に参戦するマシンの整備である。整備するにつれて知識を深めつつ、一般のクルマとレース車両の違いを再認識した。ここでの事前作業のおかげで、サーキットでは何をしているのか、何をすべきかをすぐに理解できた。非常に有意義な時間だったと思う。
サーキットでその時々の状況によって、臨機応変に対応するスキルとシビアさは並大抵のものではない。タイヤやパーツも細かな数字で徹底的に管理されていた。コンマ何秒を競うレースの世界、レースメカニックにはより高度な整備技術と幅広い知識がなくてはならないと改めて納得した。
また優れたメカニックが一人いればいいのではなく、チームワークが何より大切だと学んだ。みんながそれぞれの役割を確実にこなすことが、いい結果につながると身をもって感じることができた。
レースという普段とはかけ離れた環境で、今まで経験したことのないようなことを体験でき、多くの学びを得ることができた。自動車整備の奥深さ、そして歓びを知った。私にとって刺激的な一週間だった。
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山西 祐摩
静岡日産自動車株式会社
インタビュー記事静岡日産自動車株式会社
山西 祐摩
Round.2
2023年 5月3(水)~4日(木)
富士スピードウェイ
“学び”から新たな意欲がわいてくる。
予選のタイムアタックが始まった時、自分がタイヤを取り付けたマシンがコースに出て行くのを見て、とても緊張した。レースメカニックの人達は、いつもこんな思いでレースを戦っているのだと気持ちが引き締まった。求められる安全性や整備の確実性は普段の業務でも変わるわけではない。どんな整備でも緊張感を忘れることなく、仕事に取り組んでいきたいと思った。
事前整備のオリエンテーションでは、主なレギュレーション、GT300とGT500の違い、ピットワークの流れなどを学び、スーパーGTがさらに面白く感じられた。レギュレーションを知ることで、レース観戦がより楽しくなるという発見があった。
整備体験では、アンダーパネルの取り付け、ブレーキローター分解清掃、ウェイト取り付け、ホイール&ナット清掃、タイヤ脱着の練習、レース用エアインパクトレンチの使い方など、通常は体験できないレース車両ならではの整備を数多く経験した。特に、ブレーキローター分解清掃では、構成部品ひとつひとつに意味があることを学び、非常に勉強になった。
たくさんの学びと、仕事への新たな意欲をもたらしてくれた日産メカニックチャレンジ。より多くのTSに、このチャレンジをお勧めしたいと思った。
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新里 浩之
日産東京販売株式会社
インタビュー記事日産東京販売株式会社
新里 浩之
Round.2
2023年 5月3(水)~4日(木)
富士スピードウェイ
経験することに価値がある。
参加前、レース車と一般車の間に大きな違いはないかと思っていたが、整備作業を通じて一般車との違いをいくつも認識した。例えばアライメントの調整。一般車ではタイヤを装着した状態で行うが、レース車はタイヤ未装着のまま細かな調整作業が進められていく。フロントとリヤのタンクが別々にあるブレーキフルードや、左右で締めつけ方向が違うホイールナットなど、日々行っている作業との違いが多く勉強になった。普段の業務でそのまま活かせることはあまり多くはないが、パーツの性能や機能についてのより深い知識を得ることができた。
ピットでとても強く印象に残っているシーンがある。それは予選で使用したタイヤのカス取り作業だ。サーキットのコース上には、各車の摩耗によって削られたタイヤカス(マーブル)が散乱している。このカスがタイヤに貼りついてしまうのだ。ヒートガンで温め、スクレーパーで除去していく地道な作業。タイヤのグリップ力を失わないために絶対不可欠な作業だ。一見華やかに見えるレースの世界だが、そこには速く走るために積み重ねられたたくさんの努力があると知った。
メカニックチャレンジに参加することで日常の仕事とは全く違う緊張感を味わうことができた。このプロジェクトに参加できて本当によかった。
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2023年 6月3日(土)~4日(日)
レース速報予選:9位 / 決勝:4位
長江 昭宗
愛知日産自動車株式会社
インタビュー記事愛知日産自動車株式会社
長江 昭宗
Round.3
2023年 6月3日(土)~4日(日)
鈴鹿サーキット
ピット作業から多くを学ぶ。
レース車両を初めて整備してみて、アライメントに非常に細かいレベルの調整が要求されることがわかった。わずかな誤差や数値の変化も見逃さない、そんな緊張感が漂っていた。しかもこのアライメント調整は、サーキットに着いてからも実施され、予選時にはコースから戻ってくる度に調整を繰り返した。
タイヤの空気圧調整も、前後左右それぞれのタイヤを細かい単位で調整する。一度のガス注入では最適値を求めて、窒素ガスの入れ替えが何度も行われた。
レース車両の整備では、特に足回り系に極めてシビアな調整が必要だと知った。
整備作業のノウハウについても、学びや気づきがあった。タイヤの脱着は、ホイールハウスに当たらないように素早くタイヤを脱着するのがその一つだ。この時の体の向きや力の入れ具合を教えてもらい、かなりスピーディにできるようになった。また複数のスタッフで整備を行う際、自分の作業状況を他のスタッフに伝えること。また、他の人が今何を整備しているのか、しっかりと把握すること。これらを徹底することにより次に何をするべきかの先読みができ、作業がスムーズに流れていくとレースメカニックを見ていて感じた。
レースメカニックのピット作業時の、体の動き、スタッフ間の連携などがとても参考になる。レースの整備シーンを見られるだけでも、このプロジェクトに大きな価値があると思った。
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林 天晴
日産プリンス名古屋販売株式会社
インタビュー記事日産プリンス名古屋販売株式会社
林 天晴
Round.3
2023年 6月3日(土)~4日(日)
鈴鹿サーキット
すばやく正確な作業。
事前整備で私が最初に行った作業は、アンダーパネルの取り付けだった。しっかりと高さを測定し、調整するのは車両の下に流れる空気の量を一定にするために、微妙な調整が繰り返された。1mm単位の調整で、レース車両の挙動は大きく変わってしまう。レースの世界は、とても繊細な世界だと改めて認識した。
次に行ったのが新品のブレーキディスクの組み立て作業。ドライバーの安全にダイレクトに関わる部分なので、慎重に慎重を重ね緊張感を持って行った。
サーキットへ搬入後も各種アライメントや車高調整などは、公式車検の測定データを基にすべて再調整を行う。実に根気のいる作業が求められる。とことん追求する姿は、憧れとともにレースメカニックの頼もしささえ感じた。
私はタイヤの付け替えをはじめ、サスペンションやブレーキディスクの取り付け状態の確認などを担当した。普段とは全く異なるレース車両の整備に携われ、非常に勉強になった。最も見習いたいと思ったのは、すばやく正確に作業する意識だ。ぜひ自分の業務に活かしていこうと決めた。
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齋藤 雅拓
日産プリンス名古屋販売株式会社
インタビュー記事日産プリンス名古屋販売株式会社
齋藤 雅拓
Round.3
2023年 6月3日(土)~4日(日)
鈴鹿サーキット
一人の力から、大きなチーム力へ。
市販車とは構造が大きく異なるレース仕様のGT-R。通常このようなレース車両を扱う機会はなく、非常に貴重な体験ができたと思っている。
講義では、スーパーGTのレギュレーションやルールについてかなり詳しく学べた。事前のレクチャーによって、サーキット入りする前の心構えができたと思う。
レース車両の整備では、コースや走行条件に応じてアライメントをきめ細かく調整しなおすことに驚いた。一般車両の整備とはノウハウは異なるが、最適値を追い求める姿勢は大切にしたいと思った
またチームで作業をする際に、スタッフ同士が声を掛け合い、ジェスチャーも交えながらコミュニケーションをとる点も参考になった。作業状況を伝え合えば、次の作業の予測もつけられる。それが、作業の効率化と安全確保に繋がっていくのだ。
予選の日、ピット内では一秒でもタイムを縮めようとマシンのセッティングを何度も変えていった。緊張感が張り詰める中で、レースメカニックの作業スピードとスタッフ間の巧みな連携ぶりが強く印象に残り、一人一人の繋がりから大きなチーム力が生まれることを実感した。
数多くの貴重な体験が得られるこのプロジェクトには、より多くのTSに参加してもらいたいと思う。クルマやレースへの関心が、もっともっと高まるようにと願っている。
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平井 大暉
日産プリンス三重販売株式会社
インタビュー記事日産プリンス三重販売株式会社
平井 大暉
Round.3
2023年 6月3日(土)~4日(日)
鈴鹿サーキット
観戦から参戦へ。
いままでお客さんとして観戦することしかなかったスーパーGTだったが、今回は参戦する機会を頂けたことで見方が一変した。ピットの様子やレースメカニックの動きに、自然と目が行くようになり、あの時の張りつめた空気や緊張感がよみがえってくる。
レースカーがピットインするタイミングは、事前の計画通りにいくものではないだろう。レース中の突然のアクシデントやトラブルは、誰にも予測できない。緊急な作業に備え、常に臨戦態勢でいなければならない。このような経験は、これからの自分の整備士人生においても、貴重な経験だと思う。
チームのみなさんはとても丁寧に説明してくれ、優しい方々ばかりだった。わからないことや疑問点も、その場で快く説明してくれた。1週間楽しく有意義に過ごせたのも、チームの方々のおかげだと感謝している。
メカニックチャレンジに参加後、自分に課したテーマはひとつひとつの作業をより速くより丁寧に、そしてしっかりと確認をすること。お客さまはもちろん、会社の先輩や後輩にも信頼される整備士に一日も早くなりたいと思う。
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近藤 知秀
京都日産自動車株式会社
インタビュー記事京都日産自動車株式会社
近藤 知秀
Round.3
2023年 6月3日(土)~4日(日)
鈴鹿サーキット
アライメントへのこだわり。
サーキットに入る前に、レース車両の基本的な整備を学んだ。
アライメントや各輪の荷重測定などにとても時間をかけて、わずかな誤差も出ないようにセッティングしていた。フロアパネルの取り付けもまた、かなり精密な作業だった。これらの細かい調整だけではなく、今までに蓄積した膨大なデータを照合することで総合的な判断を行っていた。ひとつひとつの緻密で粘り強い調整作業が、速さにつながっていくのだと実感した。またホイールの清掃は、ホイールを傷つける原因となるタイヤカスを除去することにより、安全な走行にも繋がっていることがわかった。
そしてサーキットに入ってから、走行において重要となるアライメントを綿密に調整し、設定値にズレが生じていないかを何度も確認した。予選が始まるとピットには緊張感が漂い、自分も身が引き締まる思いがした。そんなムードの中で、レースメカニックは、限られた時間に必要なことをてきぱきと段取りよくこなしていく。このタフで冷静な行動力を見習い、自分が作業に向かう時の意識も見直したい。
チームの人達には、短い時間の中、多くのことを親切に教えていただいた。皆さんに感謝するとともに、学んだことを職場の同僚にもしっかりと伝えようと思っている。
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南 達也
日産大阪販売株式会社
インタビュー記事日産大阪販売株式会社
南 達也
Round.3
2023年 6月3日(土)~4日(日)
鈴鹿サーキット
この経験を自分のものにする。
事前整備のための工場へ足を踏み入れた瞬間、整理・整頓・清潔・清掃が徹底されていたことに正直驚いた。きちんとはるかに管理された工具など、想像をはるかに超えていた。5Sはすべての基本であり、レースに集中するためには不可欠な本当に大切なことだと実感した。レースとは言え、速さだけではなく、安心安全に走行するために、整備は欠かせない。一度整備が終了した後も何度も確認を繰り返す。安全を最重要テーマとしていたことを肌で感じた。
どんな時にもミスを見逃さない、ベストを諦めない。時間に余裕がない時でも最大限の力を発揮できる、それが本当のプロだと思った。私もプロ意識をもっともっと高め、お客さまの車を完璧に整備し、満足していただけるよう心がけていこうと胸に誓った。
このプロジャクトに参加して感じたことは、普段から自ら考え行動していくことが大事だということ。次に何をするか、どうしたらムダなく時間を使えるか、工具の使い方・管理方法はこれが最適なのかなどを常に考えて身につける。ここでの経験をしっかり自分のものにして、会社で活かしたい。
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阿江 瑞紀
兵庫日産自動車株式会社
インタビュー記事兵庫日産自動車株式会社
阿江 瑞紀
Round.3
2023年 6月3日(土)~4日(日)
鈴鹿サーキット
妥協のない徹底した調整。
プロジェクトに参加して、驚いたことが2つあった。まず事前整備では、きめ細かいアライメント調整に驚いた。車両に最適なセッティングは、サーキットによっても異なってくる。これまでに積み重ねたデータも参考にしながら、鈴鹿サーキットで最大のパフォーマンスを発揮できるよう、妥協無く何度も調整を行っていた。一分一秒でも速く走らせるための徹底した調整を経験することができた。
その他にも、ボルト類のきめ細かいトルク管理や、人の動線を予測した作業時の動きなど、実際の整備現場で参考になる点も多かった。
サーキットでは、念入りなタイヤの空気圧調整に驚いた。空気圧を繰り返し測定し、最適な内圧になるまで何度も窒素ガスを入れ替えていく。しかも適正値は4輪とも異なるので、各輪にこの作業を行っていくのだ。
レース車両の整備で重要なことは、確認と調整を何度も繰り返し、納得のいく数値になるまでつきつめていく姿勢だとわかった。自分たちが職場で扱う車両は条件が異なるが、最適な調整を追求する意識は今後も忘れないようにしたいと思った。
これらの貴重な体験は、すべて整備士としての自分の財産となり、スキルアップにもつながっていく。他のTSにも、ぜひこのプロジェクトへの参加をおすすめしたい。
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最上 至誠
和歌山日産自動車株式会社
インタビュー記事和歌山日産自動車株式会社
最上 至誠
Round.3
2023年 6月3日(土)~4日(日)
鈴鹿サーキット
事前準備・確認の徹底。
初日はレース車両に触れる前、スーパーGTに関する座学があった。ドライバーの交代義務やサクセスウェイト制など、他のレースにはない独特のレギュレーションやGT300の車両規格などを詳しく学ぶことができた。車両自体についても、その構造ひとつひとつに意味があることを知り、クルマへの興味もより深まった。
実際の整備に入ると、それぞれのサーキット場に合わせ、過去のデータも考慮しながら、最適な数値でセッティングする。限りなく緻密な作業が求められると実感した。
サーキットではピットロードでの給油ホースが届く位置の確認、ピットが混雑してきた際の停車位置の確認、各部のスパナチェックなど入念な準備が行われる。不測の事態にもしっかりと対応できるように、慣れていることでも決してシビアな事前準備を怠らない姿勢には尊敬の念を禁じ得ない。この執拗な確認作業は、私が今後出場を目指している日産の技術大会にも活かせると思った。
普段はレースをする姿しか見てこなかったスーパーGTだったが、今回車の搬入からレース前のセッティング、タイヤの付け替えなど貴重な体験をした。とても良い刺激になり、自分自身のステップアップに必ずや繋がるだろうと確信した。
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坂井 勇亮
浜松日産自動車株式会社
インタビュー記事浜松日産自動車株式会社
坂井 勇亮
Round.3
2023年 6月3日(土)~4日(日)
鈴鹿サーキット
責任のある確実な整備。
工場で本物のレース車両を目の前にして感動した。これから自分達が整備を手掛けるこのクルマがサーキットを走るという実感がわいてきた。
事前整備では、精緻を極めたアライメント調整や、脱着と測定を繰り返すアンダーカバーの取り付けなどを体験した。こうした作業により測定データを蓄積することが重要で、レース時の迅速かつ正確な対応は、積み重ねたデータがあればこそ、ということがわかった。
またレースに関する座学があり、スーパーGTの知識の他、ピット作業時の注意点など丁寧な説明があった。サーキットへ向かう前に行われる充実した事前整備に、大きな価値があると思った。
サーキットでは、レースの熱気と緊張感を体全体で感じた。自分が整備した車両をコースへ送り出し、無事ピットに帰ってくる。当たり前のようだが、そこに大きな歓びを覚えた。
プロジェクトに参加して改めて感じたのは、整備士という存在の大きさだ。レース車両でも一般車両でも、ドライバーに安心して走ってもらうためには、責任を持った確実な整備を怠ってはならない。今回の体験を経て、そんな思いが自分の中でより強くなっていった。
このメカニックチャレンジの有意義な体験を、一人でも多くのTSにおすすめしたい。そして、現場でお世話になったスタッフの方々やすべての関係者の皆様に、感謝の気持ちをお伝えしたいと思う。
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2023年 8月5日(土)~6日(日)
レース速報予選:10位 / 決勝:4位
藤田 祐介
帯広日産自動車株式会社
インタビュー記事帯広日産自動車株式会社
藤田 祐介
Round.4
2023年 8月5日(土)~6日(日)
富士スピードウェイ
完璧を目指す整備。
決勝レースまでの間、メカニックはどんな活動をしているのか。ここに一番興味があったので、事前整備はとても良い体験だった。まずオリエンテーションがあり、スーパーGTについて基本的な知識を学び、整備作業ではアライメント調整、車両のボディコーティング、ホイール清掃、タイヤ脱着などを体験した。その時に重いタイヤの脱着を正確かつスピーディにおこなうのはとても大変だと実感した。驚いたのは、タイヤの空気圧のセッティングだ。一般車両のように決められた数値どおりに入れるのではなく、走行条件に応じてベストな走りができるよう、何度もセッティングをする。レースの世界では当たり前のノウハウを、そのまま一般車両の整備に当てはめることはできないが、何故そうするのか、を考えることが大切だと思った。
サーキットに入ってから、引き続きアライメント調整を行い、さらに決勝に向けて予選中も何度も調整した。この念入りな調整とそれに取り組むスタッフの姿勢にとても感動した。完璧を目指すためには、万全の準備が必要だとわかった。
緊張感のあるレースの世界で体験した整備。車両構造は異なるが、取り組みの姿勢は自分の仕事でも変わらない。この経験が確実に自分の成長の糧となると確信した。
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大場 龍弥
長野日産自動車株式会社
インタビュー記事長野日産自動車株式会社
大場 龍弥
Round.4
2023年 8月5日(土)~6日(日)
富士スピードウェイ
視野を広く持つ。
普段の業務とは質の異なる緊張感や、圧倒されるほどのスピード感を肌で感じることができ、とてもいい経験になった。
今回のプロジェクトで学んだことは多々あるが、特に私が大切だ、真似をしたいと感じたことがある。一つ目は「わからないことを、わからないままにしない。ひとつひとつ確認する」ことだ。当たり前のことだが大事なことだと改めて認識した。知ったかぶりこそが、さまざまなリスクの根源になるからだ。
二つ目は「安易な妥協はしない」ということ。コンマ数ミリの調整を、自分が納得いくまで何度も行うレースメカニックの姿を見て、見習いたいと心底思った。ドライバーの命に関わること、それは一般車両でも同じことだ。
そして三つ目は「絶えず視野を広く持つ」こと。ピットの中は時間と正確性の戦いである。いま何が起きて、何が必要か。自分は何をすべきか。瞬時瞬時に把握しなければならない。周りを広くよく見て、全体を把握しながら実作業を行うことにより正確性も、作業効率も上がると確信した。一朝一夕にはなかなか難しいかも知れないが、自分のものにできるよう頑張りたい。
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八木橋 花進
埼玉日産自動車株式会社
インタビュー記事埼玉日産自動車株式会社
八木橋 花進
Round.4
2023年 8月5日(土)~6日(日)
富士スピードウェイ
状況に対応できる整備力。
スーパーGTは学生の頃に何度か見かけたことがあったが、いま整備士として改めて目前にすると別物のような印象を受けた。整備作業に入る前のオリエンテーションではスーパーGTの知識や車両の違いについて学び、レースの奥の深さを感じた。
事前整備で特に印象に残っているのは一般車両をはるかに上回るミリ単位の非常に細かいアライメント調整だ。
サーキットではタイヤメンテナンスのサポートを行った。練習走行直後、車両からタイヤを外す時にあまりの高温に少したじろいでしまった。この熱さこそ、極限状態での走りと整備を象徴していると思った。
予選が始まり実際のレースメカニックの作業を目の当たりにした時、その作業スピード、正確さに、改めて凄味を感じた。良いところを少しでも多く見つけて、自分の日常業務に採り入れていきたいと思った。
決勝レースは不安定な天候下で、細かなセッティングの見直し、タイヤの入れ替えなどが何度も行われた。刻々と変化している状況に次々と対応していくピットチームの判断力と、切り替えの速さに驚いた。その連携力は、しっかりとしたコミュニケーションがあって成り立っている。自分の業務でも、こうした力を高めていきたいと強く感じている。
この一週間、整備士としてレースを内側から肌で感じ取ることができた。普段では得られない貴重な体験を、ぜひ他の日産の整備士にもおすすめしたいと思う。
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佐々木 基晴
日産東京販売株式会社
インタビュー記事日産東京販売株式会社
佐々木 基晴
Round.4
2023年 8月5日(土)~6日(日)
富士スピードウェイ
通常業務に活かす。
本当に貴重な経験、体験ができ、自分自身得られるものがたくさんあった。店舗に戻ったらぜひ取り入れたいと思うことも多々あった。
工具の使い方ひとつをとっても、どう使ったら効率がいいのか。体の向きや力の入れ具合などを変えるだけで、作業がしやすく、しかもより正確にできるようになるのだ。
練習走行後にはタイヤのカスを除去しながら、ハーネスの異常や部品の破損、ボルトの緩みなど、ホイールハウス内の点検を行った。クリーニングだけに留まらず、しっかり他の部分の点検・確認も怠ってはならない。自分で必ずチェックし、他の人によるチェックも受ける厳重な体制。クルマ整備では当たり前のことだが、とても重要なことだと改めて感じた。
チームは各人いろいろなことを担当しているが、最終的にはみんなが同じ方向を向いて仕事をしている。それこそドライバーの安全と、何ごともなく無事帰ってくることに他ならない。それは私たちの通常の業務と何ら変わることはない。
普段経験できない空間にいられること、事前整備やピットでいろいろな経験をすることで、新しい発見や何か得られるものが必ずある。その経験を実務に生かせると思う。私としてはメカニックチャレンジに参加して良かったと思う。
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菱山 真之
日産プリンス神奈川販売株式会社
インタビュー記事日産プリンス神奈川販売株式会社
菱山 真之
Round.4
2023年 8月5日(土)~6日(日)
富士スピードウェイ
大切なのはチーム力。
事前整備は、スーパーGTの基礎を知る座学のほか多くの整備作業があり充実していた。
アライメント、車高、コーナーウェイトの調整に加え、ショックアブソーバー交換、ブレーキローター組み立て、ホイールの点検・清掃も体験した。タイヤ交換の練習では、限られたスペースでスムーズに脱着するには、工具の持ち方や体の使い方にコツがあることがわかった。
どの整備にしても、細かい数値まで厳しく追求する姿勢にも驚いた。時速200キロ後半で走るドライバーの命を預かるシビアな世界だ。速度こそ違うが、一般車両でもその責任に変わりはない。整備士という仕事の重みを改めて強く感じた。
サーキットへ移動してからは、予選と決勝に向けての車両調整が続いた。アライメント調整を何度も行いさらに、タイヤのセットを変えるたびに、コーナーウェイト測定と車高測定を繰り返した。走行状況が変わるごとに的確な整備を判断し、スピーディに対応していくレースメカニック。整備スキルはもちろんだが、スタッフ間のコミュニケーションが非常に重要だとわかった。
このプロジェクトを通して、きめ細かな準備や段取り、チーム力の大切さを学ぶことができた。それらは普段の整備作業に対しても、モチベーションアップをもたらしてくれた。
少しでも多くの日産の整備士がこのプロジェクトを体験できると良いと思った。
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佐藤 正彦
日産プリンス静岡販売株式会社
インタビュー記事日産プリンス静岡販売株式会社
佐藤 正彦
Round.4
2023年 8月5日(土)~6日(日)
富士スピードウェイ
この経験を後輩たちへ。
このプロジェクトに参加してレースの面白さ・奥深さを知り夢中になった。プロジェクト参加後はスーパーGTの開催日が、待ち遠しく感じるようにまでなった。
事前整備で行われる緻密な調整作業、サーキットでの一人一人がムダなく動きチーム一丸となって戦うチームワーク。いままで体験したことのない光景を目の当たりにして、驚き、感動した。
車高やアライメントの調整は、非常に細かく何度も繰り返すのがここでの常識。タイヤの内圧、表面温度まで徹底的に管理しながら、ベストなコンディションに持っていく。整備の大切さとやりがいを改めて胸に刻んだ。普段業務に戻ったら作業の効率アップや細部にわたる入念な確認など、自分の作業工程をもう一度見つめ直したいと思う。
このメカニックチャレンジの貴重な体験から学んだことを、会社でも活かせるように頑張りたい。私が経験したこと・学んだこと・全身で感じたこと、そしてモータースポーツの魅力・素晴らしさを伝えていきたい。後輩たちにも一人でも多くこの貴重な経験をして欲しいと本気で思った。
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藤田 直宏
日産プリンス三重販売株式会社
インタビュー記事日産プリンス三重販売株式会社
藤田 直宏
Round.4
2023年 8月5日(土)~6日(日)
富士スピードウェイ
いつも緊張感を忘れずに。
普段触れることもできないGT300マシンを整備するというだけで、今までにない興奮と緊張の高まりを覚えた。
サーキットに入る前の事前整備では、レース車両の整備についてさまざまなことを学んだ。ホイールの清掃は、ただキレイにするだけではなくタイヤカスの除去やウェイトの取り外しをしっかり確認する。これらが残ると重量バランスに大きな影響を及ぼすからだ。
アンダーカバーは取り付けて終わりではなく、空気の流れを考慮しつつ、その高さを何度も調節した。
車高やキャンバー角なども極めて細かいレベルまで数値を詰めていく。極限の走行状態では、わずかな差が走りに大きく影響するということだ。
アライメント調整は、富士スピードウェイに入ってから何度も行われた。サーキットという雰囲気の中で、事前整備で経験済みの作業でも焦ってしまうことが多かった。落ち着いて確実な仕事をこなすことが大切だと思った。
公式練習の日、車両の左フロントタイヤを自分が装着した。マシンがコースに出て時速280キロで走行している時、万一外れたりしないか気が気ではなかった。この緊張感を日常の業務でも忘れないようにしようと思った。
メカニックチャレンジに参加して、作業の確実性や作業時間のコントロール、チームワークの重要性がわかった。そして何よりも、ドライバーの命を預かる業務だということを改めて実感した。
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田邉 竜司
日産プリンス埼玉販売株式会社
インタビュー記事日産プリンス埼玉販売株式会社
田邉 竜司
Round.4
2023年 8月5日(土)~6日(日)
富士スピードウェイ
チームワークが基本。
事前整備では、足回りやアンダーパネルのセッティング、ホイールの脱却、ブレーキディスクの組み付けなどに携わった。
サーキットでは練習走行や予選走行後の車両のタイヤ交換や各種セッティングなどを行い、レースに参加していると実感がわいた。
前日までの灼熱の日差しとは打って変わって、荒天の決勝日。雨の中、レインタイヤでのスタートとなった。そこで、ドライタイヤにコンパウンドの種類があることは認識していたが、レインタイヤにもコンパウンドの種類があると初めて知った。
雨、曇りと目まぐるしく変化する天候の中、レースを走り抜き無事帰還してくれた時は、一瞬で緊張と責任から解放される思いだった。なぜか誇らしく自信がついたような感覚だった。
この一週間、レースメカニックと一緒にいて、いちばん気づいたのがチームワークの強固さだ。しっかりと相手に伝わるような声出しや手振りを行う、分担された役割はそれぞれが確実にこなす、全体の流れを捉え現状をすみやかに把握する。チームが一丸となったときこそ、みんなのチカラが何倍にもなるのだと確信した。限られた時間で正確な作業を効率よく行うための秘訣がチームワークなのだと納得した。
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大窪 駿太
日産プリンス千葉販売株式会社
インタビュー記事日産プリンス千葉販売株式会社
大窪 駿太
Round.4
2023年 8月5日(土)~6日(日)
富士スピードウェイ
ミスのない的確な整備。
レース車両の整備に独自の知識と経験が必要なことを、事前整備で改めて強く認識した。まず競技車両について説明があり、車高・キャンバー調整、各ボディパーツの取り付け、ホイール清掃、タイヤ脱着などを体験した。エアインパクトレンチやエレファントジャッキなど、普段あまり使わない工具の使い方も練習できた。アライメント調整やフロアパネルの取り付けでは、調整値や取り付け位置を極めて細かいレベルまで追求することに驚いた。調整のわずかな違いがレース結果につながると思うと、緊張感が増していくのを感じた。
富士スピードウェイに入ってからは、初日にコースに合わせたセッティングの変更が行われた。さらにフリー走行時にはマシンがコースから戻る度に、アライメントのチェックと再調整、タイヤの準備、ホイールのメンテナンスなど、短時間にさまざまな作業が発生した。チームメカニックは、緊張感のなかで臨機応変に対応していく。チームの強さとは、こういうところに表れるのかと実感した。
普段の業務では得られない貴重な経験ができた一週間。多くのことを学んだが、どんな時でもミスのない素早く的確な作業が重要だとわかった。
ピットの現場で聞いたメカニックの言葉が一番印象に残っている。
「速い作業も大切だが、ミスをせずに一回で作業を終えるのが、結局は一番速い。それができるようにするには、まず心に余裕を持つことだ。」
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浅野 祐太
千葉日産自動車株式会社
インタビュー記事千葉日産自動車株式会社
浅野 祐太
Round.4
2023年 8月5日(土)~6日(日)
富士スピードウェイ
「何もない」ことの大切さ。
わずか一週間だったが、実に多くのことを学ぶことができた。事前整備でのアライメントの測定と調整は、ミリ単位のシビアなもので、その精密さには正直驚いた。
サーキットでもその調整は続く。走行するたびにアライメントやクルマの状態をしつこく確認する。クルマに異常がないことの大切さ、ドライバーに対する安全へのこだわりを痛感した。異常も違和感も不具合も「何もない」ことが、整備の原点であると再確認した。今後も自分の普段の業務にも、絶えず「何もない」ことの確認を忘れないようにしようと強く決心した。
このプロジェクトに参加したいと思った理由は、レースメカニックの高度なスキルやレースという異次元の世界を体験することだった。そこでの経験により、作業の正確さや時間に対する厳しさなどを学ぶことができた。まさにクルマを不具合なく走らせ、安全に帰ってくるための整備を学べる場であり、私にとって初心に帰れることができたいい機会だった。
ここで経験したことを自身の作業に活かし、これからもより一層お客さまのクルマに対して、安心・安全を心がけていきたいと思う。常にお客さまに「異常も違和感も不具合もない」おクルマをお届けしていきたいと切に思った。
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2023年 8月26(土)〜27日(日)
レース速報予選:9位 / 決勝:- 位
宮川 拓也
岐阜日産自動車株式会社
インタビュー記事岐阜日産自動車株式会社
宮川 拓也
Round.5
2023年 8月26(土)〜27日(日)
鈴鹿サーキット
5Sの重要性を再確認。
事前整備でもピットでも強く感じたことが、「5S」の重要性だった。日産のモノづくり・整備に取り組む心構えとして学んだが、5つのSをもう一度復習してみた。私なりの解釈だが、「整理」=不要な物を捨てること、「整頓」=すぐに取り出せるよう置き場所・置き方を決めておくこと、「清潔」=掃除をすると同時に点検もすること、「清掃」=きれいな状態を維持すること、「しつけ」=キレイに使うよう決められたことを習慣づけること。この5Sがどこでも徹底されていることに驚いた。その結果、突発的な場面でも迅速に動け、ミスを起こさない作業が行えるのだと確信した。自分の現場でももう一度見直してみたいと思った。
初めて入ったピットでは、事前整備とは違う張りつめた空気感の中、あまり体験したことがないほどの緊張感が襲ってきた。このような思いもとても貴重な経験になった。
当日の気候や路面状況など刻一刻変化する状況に、的確に考慮したセッティングがシビアに行われる。それは速く走るためだけでなく、より安全に走るためでもある。私自身もお客さまのおクルマ一台一台を、いままで以上に丁寧な作業を心がけていこうと心に決めた。
このメカニックチャレンジは、日産ならではの活動なので、ぜひ多くの日産の整備士に参加して欲しいと思う。
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髙取 和輝
愛知日産自動車株式会社
インタビュー記事愛知日産自動車株式会社
髙取 和輝
Round.5
2023年 8月26(土)〜27日(日)
鈴鹿サーキット
高性能を支える地道な調整。
元々レース車両に興味はあったが、スーパーGTのパドックに入って初めてわかったことも多くとても良い経験になった。
レース車両の整備は、とにかく非常に細かい点検と調整の繰り返しだ。その地道な調整が、レース結果に大きく影響することがわかった。たとえばアライメント調整では、今までのレースで蓄積したデータに現在のサクセスウェイトの条件等を加えて、セッティングを綿密に行っていく。サーキット入りした後も、練習走行でクルマがピットに戻るたびに足まわりにわずかでも変化がないか、アライメント測定を繰り返す。タイヤの空気圧は、ガスを何度も入れ替えながら非常に細かいチェックを行い、適正値を探っていった。
一般車両の整備と異なる点は、この測定の細かさと頻度だ。クルマの性能を引き出し、安全な走行を求める目的は同じだが、時速300km後半の速度でサーキットを限界まで攻めるレース車両には、ここまでの整備・調整が求められるのだと知った。
一台の車両に多くのスタッフが関わるという整備体制で、そのチームワークの良さにも驚いた。メカニックが、インカムを使ってコミュニケーションを取っている点も参考にしたいと思った。
普段の業務とは違うスキルや経験が得られるメカニックチャレンジ。日々の整備で仲間と連携しながら自発的な行動をとっている日産の整備士だからこそこの体験をぜひおすすめしたいと思う。
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吉田 智紀
京都日産自動車株式会社
インタビュー記事京都日産自動車株式会社
吉田 智紀
Round.5
2023年 8月26(土)〜27日(日)
鈴鹿サーキット
大切なことを学んだ。
今回メカニックチャレンジに参加して、私の中に刻まれたキーワードは「何度も何度も」という言葉だ。
事前整備では、アライメント調整や車高調整が何回も繰り返され、些細な誤差も許さないミリ単位のセッティングが行われていた。完璧とまで胸を張れるくらいに仕上げられたレースカーは、サーキットに搬入されるとすぐ再度アライメントから車高、荷重と微細な測定・調整が始まる。
走行後は足回りの部品の点検、すべてのトルクの締め付け作業など、何度もチェックする。時間の許す限り、チェックにチェックを重ねる。できることはすべてやり尽くす。これこそクルマを整備する上で、最も大切なことだと強く思った。レースで勝つことも大切だが、何ごともなく安全にドライバーが帰ってくることこそが、整備士にとっていちばんの歓びであり誇りなのだと、本気で感じた。
予選レースではタイヤ交換の作業を体験し、とてもいい経験になった。タイヤを温めるために、走行後のタイヤを次のタイヤに近づけて置くなど、初めて知ったこともあった。
この1週間、独特の緊張感の中、あわただしい日もあったが、とても充実した時間を過ごすことができた。
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村宗 豊
日産大阪販売株式会社
インタビュー記事日産大阪販売株式会社
村宗 豊
Round.5
2023年 8月26(土)〜27日(日)
鈴鹿サーキット
整理にも細かな気を配る。
事前整備ではアライメント調整、タイヤの着脱などサーキットで行うような作業を体験した。その都度、クルマの各部品の必要性などもこと細かくレクチャーしてくれた。気軽に質問もでき、わかりやすく教えてもらえ、とても勉強になった。車両のことだけでなく、サーキットルールやレギュレーションなども学ぶことができた。
もともとレース車両の整備とは、どのようなものなのか興味があり、今回のメカニックチャレンジに参加した。実際に自分で体験してみて、普段の業務に取り入れていきたいこともいろいろ発見できた。
ひとつひとつの作業は実に細かいのだが、動き・手順、どれを取っても目を見張るほどスピーディで効率的なことに驚いた。ピットインの際の素早い作業は、レースという独特の緊張感の中にあっても、全く変わることはない。レースメカニックの鍛えられたスキルの高さに驚いた。
そしてどんなにあわただしく忙しくても、工具はあるべき所にきちんと整理され、メカニック作業の時間の流れを止めることはない。小さな工具であっても、すべてに大きな影響を及ぼすのだと、強く認識した。販売会社に戻ったら、工具の整理から改めて見直したいと思う。
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吉野 史晃
日産プリンス和歌山販売株式会社
インタビュー記事日産プリンス和歌山販売株式会社
吉野 史晃
Round.5
2023年 8月26(土)〜27日(日)
鈴鹿サーキット
正確な作業と整理整頓。
レース車両の整備で特に印象に残ったのは、足まわり関連の調整だ。事前整備の工場でアライメント調整を行ったが、さまざまな走行状況を想定しつつ調整値を細かく変更して比較する。この時、車両の状態を正確に計測するために、常に同一条件下で測定することが徹底されていた。一般車両でも、不具合を診断する際には、同じ条件の下で点検、判断することが重要だと改めて感じた。
アライメント調整は、サーキットに入ってからも何度も行われた。これまでに走行したデータに基づき、さらに過酷なサーキット走行による車両へのダメージも考慮しながら、慎重にセッティングが行われていく。こういう走りをすると、どのようなことが車両に起こるのか。それをイメージしていくと、正確な点検につながることがわかった。
また整備のノウハウだけではなく、工具の整理整頓が大切なことも実感した。レースメカニックの人達が狭い作業スペースでもスピーディかつ正確な作業が行えるのは、工具やパーツの置き方が決まっていて、常にそれがキープされているからだ。作業速度を向上させるのに、整理整頓は欠かせないと思った。
レース車両の整備を通して、多くの学びが得られる貴重な体験。他の日産の整備士にもぜひ参加することをおすすめしたい。
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山本 将太
三重日産自動車株式会社
インタビュー記事三重日産自動車株式会社
山本 将太
Round.5
2023年 8月26(土)〜27日(日)
鈴鹿サーキット
スピーディというスキル。
スーパーGT第5戦は、8月の灼熱の炎天下、鈴鹿サーキットだった。猛暑の2日間で、路面温度も50℃を超えていたと言われている。そんな過酷な条件でのレースだった。
事前作業でタイヤの着脱を体験したが、レースメカニックはムダな動きが全くなく流れるようにスピーディだった。タイヤ交換だけでなく他の整備作業も、すべて素早く正確なことに憧れを感じた。私もその域まで達したいと、本気で思った。同じ作業をより早く正確にできるということは、かなり高度なスキルだと認識した。
通常の業務ではお客さまにお待ちいただき作業を進める機会が多いため、いかに効率よく、正確にできるか、普段の作業を頭に浮かべながら自分なりにシミュレーションを行い、いろいろな気づきやヒントを見つけることができた。お待たせする時間を少しでも短縮できるよう試行錯誤を重ねながら今回の経験を活かしていきたいと思う。
昔から見ていたスーパーGTのレースが、こんなに間近で体験できたことは夢のような出来事だった。整備やレースの貴重な話も聞け、実際のマシンの作業も体験できた。それに他社の整備士との交流もでき、私にとって非常に有意義な一週間だった。
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今村 智
石川日産自動車販売株式会社
インタビュー記事石川日産自動車販売株式会社
今村 智
Round.5
2023年 8月26(土)〜27日(日)
鈴鹿サーキット
すべてが細かく丁寧な整備。
サーキット入りする前に整備の実習があり、レース車両に事前に触れる事ができた。そこで、アライメント調整、アンダーフロアの取り付け、バンパーの取り外し、ホイール清掃、タイヤ交換などを体験することができた。
タイヤ&ホイールの脱着は、一般車両の整備でもよくやる作業だがレース車両は少し難度が高い。レースメカニックが実技を見せてくれたが、非常に狭いスペースで素早く交換をするのが凄いと思った。速さと正確さだけではなく、すべてが細かく丁寧な点も驚いた。アライメントや車高は精密な調整を何度も繰り返す。ボルト類の締め付けトルクは、小さなネジに至るまで管理されている。慎重でミスがない作業は、一般車両の整備でも見習いたいと思った。
鈴鹿サーキットのピットでは、レース現場のリアルな雰囲気の中で、レースメカニックの整備スキルを目の前にして凄いと思った。作業を手伝うことで緊張感を共有するとともに、その合間には、走行後の車両調整ポイントなどを聞くことができとても参考になった。
わずか一週間の整備体験で自分ができるようになった作業は少なく、微力ながらチームに貢献することができた。今回学んだことを無駄にすることなく、自分の業務につなげていきたいと考えている。
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谷 一
株式会社日産サティオ富山
インタビュー記事株式会社日産サティオ富山
谷 一
Round.5
2023年 8月26(土)〜27日(日)
鈴鹿サーキット
新しい引き出しが作れる経験。
初めて間近で見たレースカーGT-Rは、速く走るための工夫がたくさん施されていた。しかも整備に時間がかからないようシンプルな構造になっていたが、前後の重量バランスやアライメントなどの調整は、ミリ単位の緻密な作業が何度も行われる。ここまでのきめ細かいシビアなセッティングに驚いたが、ほんのわずかな差でもタイムに大きく影響するという。
タイヤの調整も重要だ。温度によって空気圧がかなり変化するため、サーキットでは何度も繊細な調整が行われていた。お客さまにも空気圧の大切さを伝え、安全のためにも定期的に点検・調整することを強くおすすめしようと思う。
走行後のマシンはどこを触っても、かなりの熱を持ち、作業しにくい状態でも適正な作業を素早く終わらせなければならない。強いプレッシャーを感じながらも、焦らず全体の状況を把握しながら整備することがいかに大事かを実感した。
この1週間、つねに諦めない気持ちを持ち、どんな環境でも冷静に対応し、そのためにチームワークを大切にすることを肌で感じた。必ず職場でも活かしたい。
メカニックチャレンジはレースというまったく異なる世界で、いままで培ってきた技量を試せるいい機会だと思う。あまり経験できないシーンに出会うことで、自分の新しい引き出しが増えるに違いない。
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五十嵐 雄偉
株式会社日産サティオ新潟⻄
インタビュー記事株式会社日産サティオ新潟⻄
五十嵐 雄偉
Round.5
2023年 8月26(土)〜27日(日)
鈴鹿サーキット
細部へのこだわり。
事前整備では、レース車両の整備について多くのことを学んだ。どの作業にも共通して重視されているのは「きめ細かさ」という点だった。アランメントや車高調整では、きわめて精密なレベルのセッティングを何度も行う。ホイールの清掃・点検も非常に細かく厳密だ。わずかな傷や小さなボルトひとつの不具合でも、大きなトラブルにつながる。自分達の整備作業の重みを改めて感じた。
サーキットでは、事前整備であれほどじっくりと行った足回りの調整を再度実施することに驚いた。路面のコンディションや、温度によって異なるタイヤの適正空気圧などを加味しながら、練習走行中に何度も調整をし直す。そのたびに、タイヤ&ホイール、アンダーパネルの清掃・点検、各ボルトの増し締め・トルク確認も必ず行っている。細かい所への気づきが非常に大切で、些細なことでも言葉にして確認する点は、一般車両の整備でも参考になると思った。不明点や作業状況をスタッフ同士で伝え合うのはとても重要だと感じた。
通常の業務にはない貴重な体験が得られるメカニックチャレンジ。他の日産の整備士にもぜひ参加をおすすめしたい。
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9月16日(土)~17日(日)
レース速報予選:5位 / 決勝:10位
中山 憲太
青森日産自動車株式会社
インタビュー記事青森日産自動車株式会社
中山 憲太
Round.6
9月16日(土)~17日(日)
スポーツランドSUGO
整理整頓という整備力。
事前整備では、足まわりやボディパーツを調整する整備を体験した。作業の合間には、取り付けた部品がどんな効果を発揮するかなど、レースメカニックが丁寧に説明をしてくれた。その中では空力性能を良くするためにボディ下回りがすべてカバーで覆われていることや静電気に関する説明が興味深かった。
また、どのボルトも締め付けトルクが決まっていて、スタッフによる2重チェックでしっかり管理されていること、ファクトリー内とサーキットにおいて工具が使いやすく整理整頓されていることなど、自分の業務にも取り入れたいと思う点が多かった。
ピットでは4輪すべてにアクセスできる場所に工具が配置され、テスターや取り付けパーツなどは使用する位置に事前に置かれている。狭いピットスペースでも効率良く作業できるように実にうまく考えられていて驚いた。予選走行や決勝レースの時、レースメカニックの動きは極めて速く正確で、美しささえ感じられた。作業環境をきちんと整えてあること、状況を把握して次にどんな作業が必要か正しく判断すること。これらが大事なポイントになっているとわかった。
このプロジェクトに参加して、ミスのない確実な整備の重要性など、整備の基本姿勢や心構えを改めて意識できた。
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千葉 貴裕
日産プリンス宮城販売株式会社
インタビュー記事日産プリンス宮城販売株式会社
千葉 貴裕
Round.6
9月16日(土)~17日(日)
スポーツランドSUGO
もっと高いクオリティを提供したい。
子どもの頃からクルマが好きで、スーパーGTもよく観戦していた私にとって、このメカニックチャレンジへの参加は夢のひとつだった。ひとつでも多くのものを学び感じ取り、職場に活かしていきたいと参加を希望した。実際にレースの現場に接し、言葉や映像だけではわからなかったことがたくさんあった。やはり体験することに勝るものはない。レクチャーあり実体験あり、日産の販売会社の整備士だからこそ、スーパーGTについてより深い知識と貴重な経験を得ることができた。
整備は、レース本番まで何度も繰り返される。繊細なアライメント調整はもちろん、何セットものタイヤをひとつひとつ空気圧から重量・外周まで正確に管理されていた。決してあきらめることのないそのシビアさに正直ここまで追求するのかと驚いた。
ピットではいままで経験したことがないような強度な緊張感と興奮を味わった。レースが始まると、レースメカニックの顔つきが変わり、レースへの情熱とともに責任の重さが伝わってきた。
ここで見た妥協のない整備は、自分の日常の整備においても必要な心構えだ。それは、もっと高いクオリティの提供につながると思う。通常の業務ではレースほどの作業スピードは求められないが、広い視点に立って多角的に考えることで問題解決の糸口が見つかると確信した。この経験を自分のレベルアップに繋げて自分の業務に活かしていきたい。
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小林 雅史
株式会社日産サティオ弘前
インタビュー記事株式会社日産サティオ弘前
小林 雅史
Round.6
9月16日(土)~17日(日)
スポーツランドSUGO
ミスのない確実な整備。
メカニックチャレンジは、レース好きな自分にとって非常に良い刺激になった。レース車両を整備する作業を思ったより多く携わり、またレース現場の緊張感や雰囲気をリアルに味わうことができた。
プロジェクトを通してまず強く感じたのは、細部に至るまで誤差やミスのない確実な整備の大切さだ。足回りの整備では、アンダーカバーの位置決めやアライメント調整などを本当に細かいレベルまで丹念に調整していた。驚いたのは、サーキット入りした後も事前整備で行った調整作業を繰り返し行っていたことだ。タイヤの空気圧調整では非常に細かい単位で適正値に達するまで、窒素ガスを何度も入れ替えていた。すべては、変化する走行条件に対して、車両のセッティングを常に最適に作り上げるためだ。ここでの誤差やミスは、タイムロスや走行の安全に関わってくる。一般車両の整備でも、お客さまの安全と快適を第一に考えた調整や点検を細部まで徹底させたいと思った。
そして、仲間とのチームワークも大事にしたい。レース中は、レースメカニック同士が作業状況を知らせる声掛けが欠かせない。普段の整備でもスタッフ同士のコミュニケーションを密にして、よりスムーズな作業を心がけていきたいと思った。
細部まで徹底された整備とスムーズな作業を実現するチームワーク。これらを意識して普段の業務に取り組んでいこうと思う。
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工藤 強太
秋田日産自動車株式会社
インタビュー記事秋田日産自動車株式会社
工藤 強太
Round.6
9月16日(土)~17日(日)
スポーツランドSUGO
次の目標へ向かって。
今回のプロジェクトに参加して、私自身の課題が発見できた。
普段何気なく行っている作業でも、基本的な知識をしっかりと身につけ、常に盤石の状態でいなければいけないと改めて感じた。例えば部品の構造や作用を観察し、なぜその部品が必要なのかを理解することが、整備の質を上げることにつながると明確に認識できた。自分が強化しなくてはいけない部分、もっと磨かなくてはいけない部分に気がつくことができ、今後の目標のひとつとして掲げようと思う。めざすは整備力の向上だ。
サーキットでの作業は、独特の緊張感と焦る気持ちでぎこちない動きになりがちだが、どのような状況でも冷静になることが大切だと学んだ。そして複数人の作業では確実な声掛けと、他の人の作業内容や現状況を把握しながら進めないと、スムーズで効率的な作業は不可能である。他の人にも気を配りながら作業をすること。まさに整備の基本ルールだと再確認した。
また、作業の順番を頭に置き、常に次の作業を予測することも重要だ。これこそが作業スピードを上げる秘訣だと思う。これらのことを意識して、日常業務に励んでいきたい。
普段の仕事では感じることのできない雰囲気を味わい、レースメカニックの仕事ぶりを間近に体験できたことで、今後の仕事に対するモチベーションアップにつながる良い刺激になった。
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後藤 紘大
岩手日産自動車株式会社
インタビュー記事岩手日産自動車株式会社
後藤 紘大
Round.6
9月16日(土)~17日(日)
スポーツランドSUGO
データとコミュニケーションの重要性。
レース車両の整備を体験して、強く印象に残ったのはデータ活用の重要性だ。
事前整備では、ボディパネルの取り付けやアライメント調整の準備作業を体験した。そこでは、今までに蓄積したデータと現在の車体データを摺り合わせ、細かい数値に基づいた整備・調整を行なっていた。サーキットに入ってからは、コースの状態、天候などの条件を加味し、以前のデータも参照しながら車両を最高の状態へ高めていった。練習走行では周回のたびにピットインして部品を脱着し、データの変化を検証しつつ不具合やアライメントを確認していた。準備期間から決勝レースまで、決して妥協することなくクルマを一番良い状態へ仕上げていく。この徹底した姿勢に驚くと同時に、データの重要性を強く感じた。レース車両も一般車両も、ドライバーを安全に走らせるという目的は同じだ。お客さまのおクルマに不具合がある時、走り方、使い方などお客さま固有のデータを知り、それぞれの症状や条件に最適な整備を行っていきたいと思った。
プロジェクトでのもうひとつの収穫は、コミュニケーション力の重要性を知ったことだ。初対面の整備士と互いに意見を交わし共有することで、初めてのレース車両整備でありながら作業効率をアップさせることができた。販売会社へ戻った後もスタッフ同士で、より連絡を密にして情報や意見を伝え合っていけば、業務効率をさらに高めていけると思った。
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佐々木 勇介
日産プリンス秋田販売株式会社
インタビュー記事日産プリンス秋田販売株式会社
佐々木 勇介
Round.6
9月16日(土)~17日(日)
スポーツランドSUGO
明るい未来が見えた。
メカニックチャレンジにはスーパーGTについての座学が用意されていて、ルールや規定など詳しい知識が得られる。その中で、特に興味深かったのが使用燃料の話だ。GT500クラスは今シーズンから導入されている環境に配慮したカーボンニュートラル燃料(CNF)が、GT300クラスでも来期から導入されるという。これは化石燃料を一切使わず、燃焼しても大気中のCO2が増えないと言われる燃料で注目を集めている。モータースポーツの将来を担う技術革新が期待されていて、明るい明日を垣間見たようで何かワクワクするテーマだった。
サーキットでの作業で驚いたのは、タイヤのエアは走るコースやその日の天気や気温などに合わせ、微妙な調整が繰り返し行われることだ。これを私の日常の業務にあてはめると、お客さまのそれぞれの用途に合った提案をすることだと思う。今後はもっと的確に積極的に提案をしていきたい。
レースを体験し気づいたことは、サーキットと公道という走る道は違っても、どちらも同じくドライバーとお客さまの命を守る仕事だということ。改めて強く認識し手に力が入った。
販売会社に帰っても、お客さまの用途に合わせたより高い整備クオリティをお客さまに提供できるよう業務に取り組んでいこうと思う。
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三枚堂 一茂
日産プリンス岩手販売株式会社
インタビュー記事日産プリンス岩手販売株式会社
三枚堂 一茂
Round.6
9月16日(土)~17日(日)
スポーツランドSUGO
地道な調整の大切さ。
もともとレースが好きで、どんな整備が行われているのか非常に興味があった。このプロジェクトでそれを体験して、驚いたこと、気づいたこと、自分の仕事に生かしたいことなど、たくさんの収穫があったと感じている。
まず事前整備では、調整のきめ細かさに驚いた。アンダーパネル装着作業でも、取り付けては位置を測定し、誤差があれば取り外す。調整値はミリ単位に精密で、調整を繰り返していく。また、小さなビスひとつでも締め付けトルクが細かく管理されている。こうした地道な作業がクルマを速くするのだと理解した。
レース車両のように複数のスタッフで整備を行うときは、作業の効率化と安全のために確実に声を掛け合うことが大事だ。これは普段の業務でも心がけたいと思った。
サーキットのピット作業では、さらに時間との戦いも加わってくる。限られた時間の中でやるべき事をするためには、作業の段取りをしっかり組み立てなければならない。レースメカニックの動きは無駄がなく、常に周りを見ながら次の整備に取り掛かっていく。これは自分の整備作業の参考にもなり、作業の進め方や取り組み方を採り入れていきたいと思った。
予選走行の時は、ピットの現場で実物の車両に触れながらレースメカニックに話を聞くこともでき、とても勉強になった。この充実したプロジェクトで得た学びや気づきを日産の他の整備士に伝えていきたいと考えている。
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赤石澤 竜彦
福島日産自動車株式会社
インタビュー記事福島日産自動車株式会社
赤石澤 竜彦
Round.6
9月16日(土)~17日(日)
スポーツランドSUGO
お客さまの安心・安全のために。
学生の頃にスーパーGTを生で観戦したことがあった。あの迫力あふれるエンジン音やレースの駆け引きに引き込まれ、感動したことを覚えている。今度は観客ではなく、スタッフとして参加できる良い機会だと思い、本プロジェクトを志望した。1週間という限られた期間だが、レースメカニックの心構えや技術など良いところを貪欲に吸収し、自分が学んだこと・得たものを販売会社に戻って展開し、スタッフ全員のモチベーションアップにつなげていきたいと、意気込んで向かった。
まず実車を見て興味を引いたのが、乗用車とは異なり調整がしやすいよう合理的に設計されていることだ。勝敗を分けるほどの影響があるというミリ単位の精密な調整やピットでの早急な対処に応えるには、このような構造は不可欠なのだろう。
サーキットでは走行直後のタイヤ交換の際、想像以上に高温になったタイヤを物ともせずに作業していた。レースメカニックの集中力と力量に感服した。
なかなか会う機会がない他社の整備士との情報交換も有意義なものだった。それぞれの会社の取り組み方など、参考になることがたくさんあった。
メカニックチャレンジでの貴重な経験を得て、今まで以上にお客さまのクルマに責任感を持って取り組もうと思った。確実にメンテナンスして安心・安全にドライブしてもらえるよう一層頑張りたい。
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10月14日(土)~15日(日)
レース速報予選:17位 / 決勝:5位
三浦 一雄
愛媛日産自動車株式会社
インタビュー記事愛媛日産自動車株式会社
三浦 一雄
Round.7
10月14日(土)~15日(日)
オートポリス
高みへの挑戦はつづく。
サーキットに入る前の事前整備では、走行のたびにアライメントの測定・調整が行われる。バラついたままだと加速/減速時にふらつきが発生し、タイムに直結するため何度も繰り返し調整が行われる。私たちが普段扱う一般の車両でも、アライメント調整は走行安定性や乗りやすさに影響する。微妙なバラツキにも今まで以上に注視しなければいけないと改めて思った。
ピット作業では、0.1秒もムダにしないという強い責任感を持って作業に臨んだ。ひとつひとつの作業において小さな工夫の積み重ねが必要不可欠で、常に改善に取り組む。常にレースに勝つことを意識し挑戦する姿勢を学んだことは、私自身の成長につながると確信した。私の日常の業務に置き換えれば、「お客さまが安全に安心して走れること」だ。日々の業務でも改善を繰り返すことを意識しながら取り組もうと思う。
今回のプロジェクト参加は、私自身を強く奮い立たせる絶好の機会になった。私にとっての挑戦は日産の整備士資格の最上級の称号である「HITEQマスター」を維持し続けること。「HITEQマスター」の称号に恥じぬよう困難な道のりであっても改善を重ねながら進んでいこうと胸に刻んだ。整備の仕事は奥が深く、心の底から面白いと思った。
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松本 健太
日産福岡販売株式会社
インタビュー記事日産福岡販売株式会社
松本 健太
Round.7
10月14日(土)~15日(日)
オートポリス
緊張感が自分を磨く。
このプロジェクトでのレース車両整備の作業体験は、自分にとって確実にプラスとなったと感じている。
事前整備では、アンダーカバーなどのボディパーツの取り付けや、アライメント調整、車高調整などを体験した。レーシングカーの走りは、調整値がわずかに異なるだけで大きな差が出ることを知って驚いた。整備の終了時には、作業途中で気づいた疑問点などについても確認し、習熟することができた。
サーキットに入ってからは、アライメント調整をはじめタイヤのエア圧調整、タイヤ管理などに取り組んだ。ブレーキのローターやパッドの交換は、足回りの重要なパーツなのでとても緊張した。これからの普段業務において、お客さまのクルマを整備する際も今まで以上に緊張感をもって臨むようにしたい。この緊張感がミスをなくし、自分自身のレベルアップにもつながると思う。
決勝レースでは、レースメカニックがレース展開に応じて瞬時に作戦をたて、スピーディなピット作業で戦う姿に感動した。まったくスキのない見事なチームワークを目の当たりにして、本当に勉強になった。この一週間で体験したこと、学んだことを無駄にすることのないよう自分をしっかりと磨いていきたいと思った。
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秋山 達哉
日産福岡販売株式会社
インタビュー記事日産福岡販売株式会社
秋山 達哉
Round.7
10月14日(土)~15日(日)
オートポリス
スムーズな作業で安心を届ける。
アライメント調整は0.01ミリ、キャンバー角1mmなど、ほんの数ミリのズレでも迷いなくやり直す。最適な数値を求め、少しの誤差も許さず何度も調整する姿勢にチームメカニックのレベルの高さを感じた。サーキットでもその時々の状況に応じた細かい調整が繰り返される。4本すべて指定圧が異なるなど、特にタイヤの空気圧は重要であることを知ることができた。
ピットでのメカニックの機敏な動きは、超満員の観客から注目を浴びている中でも全く変わることはない。これは、普段からムダな動きが一切ないことを証明していると思う。まさに美しい所作を思わせる「魅せる整備」と言えるだろう。
レース車と一般車の違いはあるが、共通点は「安全に」ということ。今回経験したことを元に、日常の業務でもスムーズかつ正確な作業を心がけ、今まで以上の安心と信頼をお届けしたいと思う。
メカニックチャレンジで得た教訓のひとつは、自分で考え、予測し行動に移すということ。何ごとも待っていては変わらないのだ。「こうしてみたい」と思ったら、まずやってみる。自らやろうとしない限り、結果は納得のいくものにはならないことを、今回しっかり学んだ。今まで以上に積極的な姿勢で取り組もうと思う。
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溝口 大騎
株式会社日産サティオ佐賀
インタビュー記事株式会社日産サティオ佐賀
溝口 大騎
Round.7
10月14日(土)~15日(日)
オートポリス
常にベストをつくす整備。
レース車両に実際に触れてみて、一般の乗用車とはまったく別物だと感じた。その整備を体験してみると、自分が今までに身につけた整備とは異なるが、日々の業務にも取り入れたい点がいくつも見つかった。
アライメントや車高の調整、タイヤの空気圧調整は、キメ細かい単位で行われ、しかも目標値に達するまで何度も調整を繰り返した。一般車両の整備とは調整の細かさこそ違うが、正確な測定にこだわり、最適値を追求する姿勢は同じだ。
ネジやボルトのトルク管理も徹底されていた。レースメカニックはすべての締め付けトルク値が頭に入っていて、ボディパーツの付け外し作業にも無駄がない。
事前整備でもピット作業でも、複数スタッフで取り組む整備では積極的なコミュニケーションが欠かせない。自分の作業状況を伝え、全体の状況を知ることから整備のスムーズな流れが生まれるのだと実感した。
極限状態で走るレース車両と一般車両とでは整備で求められる調整値は異なるが、人の命を預かっているという点は変わりがない。車両整備の重要性を改めて感じるとともに、自分が行う整備に何が求められているかをよく考え、今まで以上に丁寧な作業を心がけていこうと思った。
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浅田 健太郎
長崎日産自動車株式会社
インタビュー記事長崎日産自動車株式会社
浅田 健太郎
Round.7
10月14日(土)~15日(日)
オートポリス
この経験を日々の業務に活かす。
普段は触れることができないレース車両の整備に携われたことは貴重な経験だった。
タイヤとブレーキローターの脱着・組み立て、アライメント計測・調整、サスペンションの交換、ホイール整備などさまざまな事前整備を通して、調整・整備の奥深さを知ることができた。
サーキットでは緊張と重圧の中、わずかな時間でひとつのミスも許されない作業が行われる。ピットは想像よりはるかに狭く、関係者の出入りも激しい。そんな中、突然に作業指示が飛ぶ。聞き漏らさないよう、聞き間違わないよう細心の注意を払う。緊迫感と一体感。レースに参加している実感が湧いてくる。
事前整備でもサーキットでも、レースメカニックの作業スピードや正確さを目の当たりにすると、もっと自分の習熟度を高めなくてはと思った。自動車整備士としての日々の作業を再考し、その姿勢や心構え、整備のあり方を後輩たちにも伝えていきたい。今回の経験は、自分の仕事を見つめ直すいい機会になった。
メカニックチャレンジに参加してみて、反省する部分や新たに取り組みたいこと、もっと強く進めたいことを見つけることができた。さっそく日々の業務で実践しようと思う。
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五島 和希
日産プリンス長崎販売株式会社
インタビュー記事日産プリンス長崎販売株式会社
五島 和希
Round.7
10月14日(土)~15日(日)
オートポリス
100%安心の整備を目指す。
GT-Rが大好きで日産に入社し、このメカニックチャレンジにも応募した。そんな自分にとって、レース車両の整備は驚きと学びの連続だった。
事前整備のアライメント調整や車高調整では、測定単位の細かさと測定を繰り返すことに驚いた。少しでも良いタイムを出すためには、正確さを極めたデータと整備が重要だとわかった。またボルトやネジはすべてがトルク管理され、確実な整備が行われている。工具や機材は、どこに何があるか整頓されていて的確でスピーディな作業に貢献していた。
サーキットでは、レースメカニックの動きに刺激を受けた。自らがやるべき作業を理解し、指示が無くても行動して正確な整備を行っている。それは一人一人が役割を自覚し、効率よく連携するチームワークから生まれていた。自分の職場にも、ピットでの無駄がない動きや作業の流れを参考にしていきたいと思う。
レース中ピットではドライバーとメカニックが常に会話して車両のセッティングを詰めていた。自分の整備業務でも、お客さまの声を良く聞きながら整備することが大切である事をより実感した。レースメカニックは1秒でも速い走りを追求する。自分は、お客さまに100%安心して走っていただける整備を追求しようと思った。
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葛迫 宜良
鹿児島日産自動車株式会社
インタビュー記事鹿児島日産自動車株式会社
葛迫 宜良
Round.7
10月14日(土)~15日(日)
オートポリス
二重チェックを徹底する。
気づかされたこと、勉強になったこと、励みになったこと…私にとって多くの収穫があったメカニックチャレンジだった。
ブレーキパッド交換作業の際に他のスタッフに一部作業をお願いした。その時レースメカニックから、頼んだ部分は後で自分でも確認するようにとアドバイスをいただいた。それが二重チェックになるのだと。二重チェックを徹底することで、作業ミスを減らすことができる。それは顧客満足度の向上や作業効率アップにつながっていく。二重チェックの重要性を改めて認識し、今後は後輩指導にも活かしていきたい。
レースメカニックと共にした一週間で強く実感したことがある。それぞれ行っている作業は別々であっても、呼吸がピッタリ合っているという統一感を感じた。これがチームとしての総合力を生み出している証しなのだろう。販売会社に帰ったら、一人一人の能力アップも欠かせないが、現場のチームワークをもっともっと磨いていこうと思う。
簡単に思われる作業も、最善が何かを考えながら作業を行う。機材の置き方、工具の整理の仕方ひとつとっても、効率のためだけでなく事故やケガをも想定する。まずは自分の現場をさまざまな角度から見直しを行い、今後に活かしていきたい。
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入佐 量之
鹿児島日産自動車株式会社
インタビュー記事鹿児島日産自動車株式会社
入佐 量之
Round.7
10月14日(土)~15日(日)
オートポリス
学び多き整備体験。
事前整備ではアンダーパネルの取り付け、タイヤ交換、アライメントや車高の調整などを経験した。車両に使用されているすべてのネジが、1本1本細かくトルク管理されていて驚いた。日常の整備業務ではレース車両ほどの水準での管理は求められていないが、同レベルの意識をもって丁寧な作業をしていきたいと思った。
タイヤ交換ではよりスピーディな作業を目指したが、足回りの重要なパーツだと考えると慎重になってしまった。作業の速度と正確さの両立は実に難しいと痛感した。作業中には、部品構造について解説があり、しっかりと理解できた。
サーキットでは、タイヤ交換やアライメント調整などを経験した。ドライバーの命を乗せるパーツであり、しかも0.1ミリの調整値の差で勝敗が左右すると思うと、非常に緊張した。ブレーキパーツの交換作業をした際にはレースメカニックに、消耗したパーツがいかに危険かを教えていただき、普段の業務でも今まで以上に注意しようと思った。
プロジェクトを終え、日常業務に戻ったら今回学んだ整備の責任感について改めて考えてみようと決意した。
通常とは違う環境で、つきつめた整備を体験できるメカニックチャレンジ。自分のスキルアップを図りたい日産の整備士には、ぜひおすすめしたいと思う。
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11月4日(土)~5日(日)
レース速報予選:24位 / 決勝:6位
小林 辰洋
日産プリンス栃木販売株式会社
インタビュー記事日産プリンス栃木販売株式会社
小林 辰洋
Round.8
11月4日(土)~5日(日)
モビリティリゾートもてぎ
意識を高め、整備の質を磨く。
事前整備では、アライメント調整、車高調整、タイヤ脱着などの整備作業をレース車両で体験することができた。特に驚いたのは、アライメント調整だ。コンマ1ミリ以下の細かい単位で調整と確認を繰り返し、調整精度を高めていく。締め付けとチェックはスタッフ2名のペアで行うので、相手と呼吸を合わせて素早く作業する必要がある。共同作業の難しさを感じた。タイヤの脱着にも取り組んだが、重いタイヤを素早く交換するのは非常に大変だった。レースメカニックが軽々とやっているのが本当に凄いと思った。
サーキットでは、ピット設営をはじめタイヤの準備とエア圧調整、アライメント調整などを実施し、レースの一員としてしっかりと参加できた。ピットでは、まわりの音が大きくて会話が難しい時が多く、ジェスチャーで指示を行っていた。状況に応じて連携力を維持するための工夫とチームワークが大切だ。
日産メカニックチャレンジでは、今までの知識を超えた多くの発見があった。この学びを生かして仕事場での意識をよりいっそう高め、整備の質を磨き、お客さまからも仲間からも信頼されるテクニカルスタッフになろうと思った。
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菅野 優斗
日産プリンス栃木販売株式会社
インタビュー記事日産プリンス栃木販売株式会社
菅野 優斗
Round.8
11月4日(土)~5日(日)
モビリティリゾートもてぎ
経験をすべて活かしたい。
私が参加したのは、栃木県のモビリティリゾートもてぎで行われた第8戦、今年最後のレースということで、より気持ちが昂ぶっていた。
整備作業に入る前に、スーパーGTについての座学から始まった。レース車両のレギュレーションやルールなど学んでいくうちに、すぐにでもレース車両に触れてみたい思いが膨らんでいった。
アライメント調整はミリ単位の調整が繰り返し行われ、その粘り強さは驚くばかりだ。私が携わったのは、フロントブレーキローターの組み立てやブレーキパッドの脱着、タイヤの脱着などだ。様々な事前整備作業を経験したが、タイヤが重く脱着が想像よりも難しかったのが印象的だった。
サーキットでは、レースが始まる前の強い緊迫感に圧倒された。張りつめた空気が、ピット内に充満していた。通常の業務では得られない、想像を超えるほどの緊張感。このような気持ちを味わうことは非常に良い経験になると思う。
ひとつの目標に向かうチームのマインド、整備の心構え、レースメカニックのプライドを肌で感じることができ、私にとって大きなパワーをもらえた。何ごとにもラクな道を求めるのではなく、きっちりと丁寧に作業する。当たり前のことだが、改めて実感することができた。販売会社に戻ったらこの1週間のすべての経験を、日々の業務に活かしていきたい。
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平林 貴志
栃木日産自動車株式会社
インタビュー記事栃木日産自動車株式会社
平林 貴志
Round.8
11月4日(土)~5日(日)
モビリティリゾートもてぎ
この学びを日常業務に役立てたい。
初日にスーパーGTの基本的なルールや注意事項について説明があり、本物のスーパーGTマシンの運転席に座らせてもらった。自分にとってとても貴重な経験で大感激だった。事前整備では、アライメント調整、リヤディフューザー脱着、ブレーキローター組み込みなどを経験した。100分の1単位までこだわるアライメント調整では、レースメカニックの厳しい姿勢と熱意が感じられた。作業の合間にはスタッフの方から「ミスが発生した時はミスを責めるのではなく、気づいて良かった、と考えることが大事だ。」という話があった。自分は日常業務では後輩を指導する立場なので、こうした考え方も意識していきたいと思った。事前整備の最終日には、参加した整備士全員で食事会をした。様々な話ができて、これも大きな収穫だったと思う。
サーキットでは、タイヤの脱着とエア圧調整、走行後の各部増し締め、ピットワークなどを経験した。ピットでは、チーム全員が自分のするべきことをわかっていて、的確な動きをしていた。全員でひとつの目標に向かう団結力と、チームのポテンシャルを感じることができた。
このプロジェクトの経験を糧にして、自分の仕事をステップアップさせたいと思う。学んだ意識やノウハウを、積極的に日々の業務に活かしていきたいと考えている。
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牧野 貴明
群馬日産自動車株式会社
インタビュー記事群馬日産自動車株式会社
牧野 貴明
Round.8
11月4日(土)~5日(日)
モビリティリゾートもてぎ
胸に響いた数々の言葉。
私にとって強い刺激を受けた一週間だった。想像を超える整備の緻密さ、妥協を許さない意志の強さ、計り知れないほどのこだわり、クルマに関する深い知識と技量があった。アライメントの調整はミリ単位で何度も確認される。きっちりした作業は当然のことで、それ以上のレベルを追求する。ピットでも時間ギリギリまでアライメント測定が行われていた。
作業の中で「ひとつのミスが命を奪う可能性がある」という考えさせられる言葉をいただいた。何度も確認することもミリ単位の細やかな調整も、すべてが車両の安全とドライバーの命につながっているのだ。日常の私の業務も、お客さまの命を預かっているのだと改めて実感した。
こんな言葉もあった。「メカニックやスタッフを信頼してくれるから、ドライバーは全開で運転できる。人ごとだと思って作業をしてはいけない。」 ハッとした言葉だった。責任感という思いをもっと強く意識して作業をしていこうと誓った。
わからないことや疑問に思うことに対しても、積極的に質問するようにした。レースメカニックから教わったことは、仕事に活かせることも多々あった。お客さまに「ここどうなっているの?」と聞かれたら、レースメカニックのように即座に答えられるようにしなければ信用はされない。不安に思われないような接客、整備をしていきたい。
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吉野 裕輔
埼玉日産自動車株式会社
インタビュー記事埼玉日産自動車株式会社
吉野 裕輔
Round.8
11月4日(土)~5日(日)
モビリティリゾートもてぎ
ひとつひとつの部品に意味がある。
サーキットへ向かう前に3日間の事前整備があった。そこで、スーパーGTのルールや車両を取り扱う上での注意事項を学び、実際のスーパーGTマシンにも触れて、レース車両の中身がどうなっているのか知ることができた。さらにアライメント調整やタイヤ脱着などの作業を通して、レース車両整備の実技を本番前に確認することができた。
レース車両と一般車両とでは、使われているひとつひとつの部品が異なっている。それぞれの部品がなぜ使われているのか、改めて考えることが大切だと思った。そこに新しい発見があり、本当の意味で「車両を知る」ことができる。こだわりを持った完璧な整備を、自分の仕事でも心掛けていきたいと思った。
サーキットでは予選前日から、新品タイヤのエアチェックや路面コンディションに対する調整を検討していた。事前にそれだけ準備しても、予選で実際にコースを走行すると状況が変わってくる。コースを周回するたびに、ベストなセッティングを求めて調整を繰り返していく。このチャレンジする姿勢は日々の業務にも取り入れていく。
予選では結局良い結果を出せず、厳しいポジションで決勝を迎えることになった。それでもスタッフ全員で果敢にレースに挑み、6位入賞を勝ち取ったチームの力が凄いと感じた。どんな状況でも諦めることなく、冷静な分析と判断を重ねていく精神力に今後、より磨きをかけたいと思った。
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福島 圭太
株式会社日産サティオ埼玉
インタビュー記事株式会社日産サティオ埼玉
福島 圭太
Round.8
11月4日(土)~5日(日)
モビリティリゾートもてぎ
緊張感と達成感と感動と。
チームの一員としてメカニックチャレンジに参加でき、私にとって一生の宝物になった。レースの裏側を見ることができたことは、長いようであっという間の経験だった。
事前整備で印象に残っているのは、アンダーパネルの取り付けにはレーザーを使用し、コンマ何ミリの高さ調整を行っていたこと。ここまでシビアだとは思わなかった。このような小さいことの積み重ねが、勝敗につながっていくのだと実感した。
もうひとつ気になったのが、ブレーキローターの構造だ。速く走るためにはブレーキ性能は要である。ブレーキローターは2ピースタイプが採用されていて、膨張率の違う材質であること、ブレーキペダルへの振動を抑えるために遊びがあることを再確認した。
サーキットで、自分たちでタイヤの脱着や部品の組み立て作業などを行った車両がコースに入ってきた時は、数日間の活動が目に浮かび熱いものがこみ上げてきた。勝負の世界でしか味わうことができない緊張感、達成感、感動を得ることができた。
メカニックチャレンジを通して、それぞれ異なる役割の多くの人達が、同じ目標に向かってひとつになる姿勢が大切だと改めて実感した。販社の現場でもそれぞれの分野の人が、ひとりのお客さまに対して最善を尽くす。当たり前のことだが徹底して行きたいと思った。
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前田 修平
日産プリンス埼玉販売株式会社
インタビュー記事日産プリンス埼玉販売株式会社
前田 修平
Round.8
11月4日(土)~5日(日)
モビリティリゾートもてぎ
驚きと感動のレース車両整備。
通常は触れることもできないGT300マシンを整備する。日産メカニックチャレンジは、GT-Rファンの自分にとってまさに感動的な経験だった。
事前整備では、車両のアライメント、重量バランス、車高などの調整を経験した。一般車両よりも細かいレベルの調整を何度も繰り返し、セッティングをしていくことに驚いた。レース車両に要求される調整のシビアさを理解できた。
サーキットでも驚きがたくさんあった。練習走行や予選の走行では、事前整備と同様に精密なアライメント調整をコース周回のたびに行った。タイヤのセットやエア圧調整など、特に足回り関連の整備は、最適値が得られるまできめ細かく何度も調整することがわかった。
この徹底した整備にも拘わらず、予選では上位に入ることができずレースの厳しさを実感した。だが、翌日の決勝日ではドライバーもメカニックも、チーム一丸となってレースに挑み6位入賞を果たすことができた。そのチームワークと見事な戦いぶりに感動した。チーム一人一人が自分の責務を果たし、さらに助け合うことで相乗効果が生まれて大きなチームパワーが生まれる。
このプロジェクトで得た多くの学びは、確実に自分のスキルアップにつながる。整備の重要性と、日々の業務の重さを改めて感じる。
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川辺 一馬
日産東京販売株式会社
インタビュー記事日産東京販売株式会社
川辺 一馬
Round.8
11月4日(土)~5日(日)
モビリティリゾートもてぎ
ミリ単位までのこだわり。
オリエンテーション、整備車両の見学に続き、早々に事前整備が開始された。
アライメントやアンダーパネルの位置合わせなど、100分の1ミリまできっちりと調整される。繰り返し調整し、理想の数値に合わせることの重要性を学んだ。
事前整備にみっちり時間も手間も費やし、いざサーキットへ乗り込む。事前準備には多くの時間を費やしていたが、サーキットでも調整作業が繰り返される。0.01単位の細やかなタイヤ空気圧の調整やレギュレーション確認など、終始徹底した整備作業が行われる。この執拗なまでの作業が時速300キロで走るレースでの安全を守っていることを体感した。細部まで徹底的にこだわることはレースだから行う特別なことではない。一般車の整備でも、安全第一で何もトラブルを発生させないことが大切なのは一緒だ。会社に戻っても正確な整備を徹底し、ドライバーの命を守るということを常に意識し仕事をしていきたいと改めて思った。
憧れのレースの世界に短い期間だったが、携わることができたことは、楽しかっただけでなく、とても勉強になった。この経験をこれからの仕事に必ず活かしていきたいと思う。
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常藤 佑麻
神奈川日産自動車株式会社
インタビュー記事神奈川日産自動車株式会社
常藤 佑麻
Round.8
11月4日(土)~5日(日)
モビリティリゾートもてぎ
基本から実践まで充実の一週間。
プロジェクトの前半はレース車両整備の基本を学び、後半はサーキットで整備を実践するという、充実した整備経験だった。レースに臨む車両がコースに出る前にどんな準備をするのか、よく理解できた。
事前整備では、アライメント調整や車高調整などを経験したが、測定値の細かさとともに、最適なセッティングになるまで何度も調整を繰り返すことに驚いた。タイヤ交換も練習したが、確実に装着するという基本に加えて、レース車両ではさらに作業スピードも重視される。これらの作業に複数のスタッフで取り組むことになるので、互いのコミュニケーションも大切だと思った。
サーキット入りしてからは予選でコースを周回するたびに、アライメントや車高の調整、タイヤ交換、エア圧調整などを繰り返した。決勝レースに向けて、こうして車両のコンディションを仕上げていくのだと知った。タイヤ交換をした時、高速走行直後のタイヤの熱さを肌で感じた。手袋をしても触り難いタイヤを、ピットインの際に素早く交換する技術は凄いと思った。
プロジェクトを通して、レース車両の整備は一般車両とかなり異なることが分かった。しかし、整備に取り組む姿勢や困難な作業も乗り越えるチームワークの力は、非常に参考になった。この経験を日常の業務にぜひ生かしていきたいと思った。
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池田 譲司
株式会社日産サティオ千葉
インタビュー記事株式会社日産サティオ千葉
池田 譲司
Round.8
11月4日(土)~5日(日)
モビリティリゾートもてぎ
事前の準備が不可欠。
メカニックチャレンジに参加してみて、普段の業務では得ることができない経験や整備に対する心構え、そして独特の空気感やチームでレースに臨む感動を知ることができた。日産の販売会社の整備士だからこそ挑戦できるチャンスなので、積極的に参加して欲しいと思う。経験した私としては、スキルアップや自信向上につながると確信している。
特に印象的だったのが、サーキットへ移動する際の搬入する荷物の多さだ。ひとつの整備工場が、そのままそっくり引越しをしているかのような情景だった。何が起こっても対応できる万全の態勢で臨む。あらゆるトラブルに負けない、諦めないという強固な意思・気構えを感じた。
工具ひとつとっても「ない」「忘れた」では、レースに参加する資格はない。ましてやドライバーに安心してハンドルを預けることはできないのだ。確実な整備のためには事前準備や工具の整理が絶対的条件だと、改めて強く感じた。その第一歩として、工具は定位置にきちんと戻すことから徹底していこうと思う。販売会社に戻ったら、周りの従業員にも徹底させたい。
若い時に憧れたレースの世界、それもスーパーGTのチームの一員として参加でき、私にとって大満足の1週間だった。
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2023年 5月26日(金)~28日(日)
レース速報25号(ST-3) 予選:5位 / 決勝:5位
26号(ST-Z) 予選:5位 / 決勝:9位
菊地 佑策
埼玉日産自動車株式会社
埼玉日産自動車株式会社
菊地 佑策
Round.2
2023年 5月26日(金)~28日(日)
富士スピードウェイ
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石山 景大
日産東京販売株式会社
日産東京販売株式会社
石山 景大
Round.2
2023年 5月26日(金)~28日(日)
富士スピードウェイ
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津田 叶
神奈川日産自動車株式会社
神奈川日産自動車株式会社
津田 叶
Round.2
2023年 5月26日(金)~28日(日)
富士スピードウェイ
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秋山 良太
甲斐日産自動車株式会社
甲斐日産自動車株式会社
秋山 良太
Round.2
2023年 5月26日(金)~28日(日)
富士スピードウェイ
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加賀見 隆一
日産プリンス山梨販売株式会社
日産プリンス山梨販売株式会社
加賀見 隆一
Round.2
2023年 5月26日(金)~28日(日)
富士スピードウェイ
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清水 雅美
岐阜日産自動車株式会社
岐阜日産自動車株式会社
清水 雅美
Round.2
2023年 5月26日(金)~28日(日)
富士スピードウェイ
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ミランダゴメス 花恋
愛知日産自動車株式会社
愛知日産自動車株式会社
ミランダゴメス 花恋
Round.2
2023年 5月26日(金)~28日(日)
富士スピードウェイ
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2023年 7月8日(土)~9日(日)
レース速報26号(ST-Z) 予選:1位 / 決勝:2位
加藤 翔舞
福島日産自動車株式会社
福島日産自動車株式会社
加藤 翔舞
Round.3
2023年 7月8日(土)~9日(日)
スポーツランドSUGO
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田中 俊輔
福島日産自動車株式会社
福島日産自動車株式会社
田中 俊輔
Round.3
2023年 7月8日(土)~9日(日)
スポーツランドSUGO
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御所野 寛
日産プリンス秋田販売株
式会社
日産プリンス秋田販売株
式会社
御所野 寛
Round.3
2023年 7月8日(土)~9日(日)
スポーツランドSUGO
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2023年 7月29日(土)~30日(日)
レース速報25号(ST-3) 予選:ー / 決勝:5位
26号(ST-Z) 予選:3位 / 決勝:4位
桑原 哲也
日産プリンス大分販売株式会社
日産プリンス大分販売株式会社
桑原 哲也
Round.4
2023年 7月29日(土)~30日(日)
オートポリス
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三小田 宏平
日産福岡販売株式会社
日産福岡販売株式会社
三小田 宏平
Round.4
2023年 7月29日(土)~30日(日)
オートポリス
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大迫 聖季
株式会社日産サティオ宮崎
株式会社日産サティオ宮崎
大迫 聖季
Round.4
2023年 7月29日(土)~30日(日)
オートポリス
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雲野 竜太
宮崎日産自動車株式会社
宮崎日産自動車株式会社
雲野 竜太
Round.4
2023年 7月29日(土)~30日(日)
オートポリス
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2023年 9月2日(土)~3日(日)
レース速報25号(ST-3) 予選:1位 / 決勝:1位
26号(ST-Z) 予選:5位 / 決勝:3位
韮塚 祐也
埼玉日産自動車株式会社
埼玉日産自動車株式会社
韮塚 祐也
Round.5
2023年 9月2日(土)~3日(日)
モビリティリゾートもてぎ
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阿部 乙人
神奈川日産自動車株式会社
神奈川日産自動車株式会社
阿部 乙人
Round.5
2023年 9月2日(土)~3日(日)
モビリティリゾートもてぎ
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成瀬 博樹
富山日産自動車株式会社
富山日産自動車株式会社
成瀬 博樹
Round.5
2023年 9月2日(土)~3日(日)
モビリティリゾートもてぎ
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久保 俊紀
旭川日産自動車株式会社
旭川日産自動車株式会社
久保 俊紀
Round.5
2023年 9月2日(土)~3日(日)
モビリティリゾートもてぎ
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「ひとりでも多くの若者をクルマ好きにしたい」という思いから2019年にスタートした、日産自動車・日産自動車大学校・KONDO RACING が共同で取り組む人財育成プロジェクト。
全国の日産販売店から選抜されたテクニカルスタッフ(以下TS)と日産自動車大学校の学生が、近藤真彦監督率いるKONDO RACING と共に、国内最高峰レースである「SUPER GT・GT300」の舞台に挑む。
TSはレース1週間前から予選、決勝当日までKONDO RACING TEAMと全ての活動を共にする。
日々の業務で培った技術力を武器に、チームの一員としてレーシングカーの整備などを行うことで勝利に貢献するだけでなく、普段の業務では得ることのできないスキルや経験の獲得を目指す。