ツインリンクもてぎ
2019年 11月2日(土) ~ 3(日)
参加者
- 箱石 望洋日産プリンス岩手販売株式会社
- 長谷川 嵩福島日産自動車株式会社
- 高橋 竜也日産プリンス栃木販売株式会社
- 清水 亮日産プリンス埼玉販売株式会社
- 齊藤 崇千葉日産自動車株式会社
- 今村 龍太神奈川日産自動車株式会社
予選レポート
天気:晴れ 気温:17°C
路面状況:ドライ
今シーズン最後の戦いとなるSUPER GT第8戦が、栃木県にあるツインリンクもてぎで開催された。予選が行われる初日は爽やかな秋晴れとなった。
予選前の公式練習では思うようにタイムを伸ばすことができず、若干の不安を抱えながら予選のスタートを切った。
ノックアウト予選(Q1)では、サッシャ・フェネストラズ選手が1’47.027というタイムを記録。不安を和らげる走り出しとなった。続くノックアウト予選(Q2)では平峰一貴選手が走行。コーナーが多いコースでも高い精度でブレーキを制御しながら順調に走行し、計測4周目で1’46.033という従来のレコードタイムに迫る勢いのタイムを記録。
ポールポジション獲得が期待されたが、その直後に720号車がレコードタイムを更新。わずか0.126秒差で惜しくも2位という結果で予選を終えた。
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決勝レポート
天気:曇り 気温:18度
路面状況:ドライ
二日目の決勝は雨が予想されていたが、幸運なことに雨が降り出すことなくレースを迎えた。3万5000人にのぼる多くの観客が見守る中、SUPER GTの最終決戦、53周レースのスタートが切られた。
前半は平峰選手が走行。二番手でスタートしてから順位を落とすことなく好調な走りを見せる。その勢いは衰えることなく、7周目90度コーナーでインを差し、予選でポールポジションを獲得した720号車を抜いてトップとなる。20周目にピットインし、サッシャ選手へと交代した。その間に後走車がピットイン時にタイヤを交換せずにコースインしたことにより、トップを奪われる。TSとメカニックの素早いピット作業により、56号車は二番手でコースイン。トップを追いかけて着実に周回を重ねていたが、33周目で突然のマシントラブルによりエンジンが停止。ピット内は一時騒然となった。再び走行を開始できたが、5位まで順位を落としてしまった。その後も遅れを取り返すべく必死に走行するが、後走車に抜かれてしまう。最終的に6位で最終決戦のチェッカーを受けた。56号車は総合5位という結果を納め、令和初のSUPER GTは幕を下ろした。
一年を通して35人のTS達が臨んだ「日産メカニックチャレンジ」。
厳しいコンディションでの的確な車両整備や、トラブルへの冷静な対応、そして優秀なメカニックに贈られる賞獲得への貢献など、すべてのレースでTSひとりひとりの活躍が光った貴重な一年となった。
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整備士インタビュー
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箱石 望洋
日産プリンス岩手販売株式会社
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長谷川 嵩
福島日産自動車株式会社
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高橋 竜也
日産プリンス栃木販売株式会社
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清水 亮
日産プリンス埼玉販売株式会社
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齊藤 崇
千葉日産自動車株式会社
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今村 龍太
神奈川日産自動車株式会社
近藤真彦監督のコメント
今年スタートしたGT300チームは、初年度ながら最終戦までシリーズチャンピオンの可能性をもった戦いができたことを誇りに思います。ポールポジションを全力で狙った予選は2位、優勝以外はないと臨んだ決勝レースでは56号車はトップにたちながらもトラブルが発生してしまった悔しいレースでした。この日産メカニックチャレンジプロジェクトは、KONDO RACINGと日産販売会社のテクニカルスタッフ、日産自動車大学校の学生が勝利では喜び、勝てなかった時は悔し涙を流すくらい真剣に取り組んでいるプロジェクトなので、チームも今年の反省をしっかりとやって、すでに2020年の開幕戦に向けて準備をすすめています。チーム監督として、このプロジェクトに関わる全てのメンバーと共に、勝負にこだわって来年も戦っていきたいと思います。そして来年はこのプロジェクトで素晴らしいレース結果とニュースをお届けしたいと思います。2020年もKONDO RACINGの応援よろしくお願い致します。
KONDO RACING
代表近藤真彦
平峰選手のコメント
今シーズン、日産販売会社のメカの皆さんと日産自動車大学校の学生の方々と一緒に仕事が出来た事にとても感謝しております。参加頂いた皆さんは、「日産メカニックチャレンジ」その名の通りチャレンジングな年の中、チームの輪に瞬時に溶け込み、非常に心強かったです。鮮明に覚えているのは、走行を終えた後、タイヤの表面に付いたゴムカスなどを一生懸命とって頂いていたこと。走行後のタイヤは80度から90度近いのでとても熱いですし、タイヤは路面に直で接するので非常に大事なパーツです。この大切な作業に懸命に取り組んで頂いていたのを見て、「僕も頑張らなくては!」という気持ちになりました。最終戦は、トラブルを抱えてしまい最終的には6位でしたが、第1Stintまではトップで快走していました。結果を残すのも大事ですが、56号車の速さをファンの皆さんに御見せ出来たことは良かったと思います。今シーズンは、本当にあっという間でしたが、皆さんと一緒に仕事が出来た事で自身のレーシングライフにまた貴重な経験を積むことが出来ました。1年間、本当に有難う御座いました。
米林エンジニアのコメント
今回は最終戦までチャンピオン争いの権利がありましたが、肝心なところでミスが出てポイントを取り逃がしたように思えます。チーフメカニックをはじめチームのスキルアップも必要です。マシン的には来シーズンに向けてセットアップに関して、スプリングの変更等より突き詰めていきたいと思います。またタイヤに関しては、一年を通しコンパウンドは3種類しか使える物がなくピークグリップが足りない感じでした。最終戦に用意したタイヤは良好な結果が出たので、来シーズンのテストまでには横浜タイヤに要望を提出し検討してもらえるようにしたいと思います。