応急修理のしかた

安全な場所に止めてください

  1. 安全を確認しながら、走行車線から離れた場所へ車両を移動させます。

  2. 非常点滅表示灯を点灯させます。

  3. 平坦な場所に駐車し、パーキングブレーキをかけます。

  4. セレクトレバー上部のPスイッチを押して、P(パーキング)にします。

  5. パワースイッチを押して、電源ポジションをOFFにします。

  6. 全乗員を降車させ、車両及び走行車線から離れた安全な場所に待機させます。

パーキングブレーキが確実にかかり、シフトポジションがP(パーキング)に入っているか確認します。

  • 危険なため、斜面、凍結面、滑りやすい路面では作業しないでください。

  • 対向車の近くでは絶対に作業しないでください。

タイヤパンク応急修理キット



ラゲッジルーム側面に収納されているタイヤパンク応急修理キットを取り出します。 修理キットには次のものが含まれています:

  • (1) 修理剤ボトル
  • (2) エアコンプレッサー
  • (3) 速度制限シール

タイヤパンク応急修理キットを使用する前に

  • タイヤに釘やネジなどが刺さっている場合は、抜かずにそのまま修理してください。

  • 修理剤の有効期限を確認してください。有効期限を過ぎたシーラントは絶対に使用しないでください。

応急修理の手順

修理剤を使用するときは、タイヤに刺さった釘やネジを抜き取らないでください。



  1. コンプレッサーのカバーを開き、速度制限シールをはがし、運転者のよく見えるところに貼ります。

    ハンドルのセンターパッド部には速度制限シールを貼らないでください。SRSエアバッグが正常に作動しなくなり、重大な傷害につながるおそれがあります。

    また、警告灯やスピードメーターが見えなくなる位置にも貼らないでください。



  2. コンプレッサーからホース(1)と電源プラグ(2)を取り出します。 コンプレッサーからボトルホルダーのキャップを外します。

  3. 修理剤ボトルのキャップを外し、内ぶたをつけたままボトルホルダーに取り付けます。 (ボトルホルダーにねじ込むと、内ぶたが破れます。)



  4. パンクしたタイヤのバルブからキャップを外します。



  5. ホース先端の保護キャップ(A)を外し、ホース(排気バルブ(B)がしまっていることを確認してください)をタイヤのバルブに確実にねじ込みます。コンプレッサーのスイッチがOFF(O)位置にあることを確認し、電源プラグを車内の電源ソケットに差し込みます。



  6. 電源ポジションをACCにしてコンプレッサーのスイッチをON(-)位置にし、タイヤを指定空気圧又は最低180kPa (1.84kg/cm2)まで昇圧します。

    この際、実際の空気圧が測れるようにコンプレッサーを一時停止して圧力計で測定してください。

    空気圧が高すぎる場合は、排気バルブ(B)を反時計回りにして、空気を抜いてください。

    • ホースとタイヤの接続が不十分な場合、空気が漏れたり、修理剤が飛び散るおそれがあります。

    • 破裂の危険があるので応急修理キット作動中は補修中のタイヤから離れてください。タイヤに亀裂や変形が発生している場合、ただちにコンプレッサーのスイッチを切り、修理を中止してください。

    • バルブを介して修理剤を注入するため、圧力が600kPa (6.12kg/cm2)に達することがありますが、異常ではありません。通常は30秒ほどで下がります。

    タイヤの空気圧は運転席ドア開口部に表示、及びサービスデータに記載してあります。

    タイヤ空気圧が10分以内に180kPa (1.84kg/cm2)まで昇圧しないときは、重度の損傷が生じているおそれがあり、この修理キットでは修理できません。日産販売会社にご連絡ください。

  7. 指定の空気圧又は180kPa以上まで昇圧できたら、コンプレッサーのスイッチを切り、電源プラグを電源ソケットから抜きます。ホースをタイヤのバルブから素早く取り外し、ホースに保護キャップを取り付け、バルブにキャップを取り付けます。 タイヤパンク応急修理キットを格納場所に収納します。

    タイヤパンク応急修理キット収納時は、次の点に注意してください:

    • 修理剤ボトルはコンプレッサーに確実にねじ込んで固定してください。 締め付けが不十分な場合は修理剤が漏れ出し、目や皮膚に付着するおそれがあります。

  8. 修理剤をタイヤ内に広げるため、10分間又は3km走行してください。80km/h以下の速度で注意深く運転してください。

  9. 走行後、再度コンプレッサーのスイッチがOFF位置にあることを確認し、ホースをタイヤのバルブに取り付け、コンプレッサーに付属している空気圧計でタイヤ空気圧を点検します。 空気圧が低下していない場合は、一時的な修理は完了です。

    走行前に、指定の空気圧に調節してください。指定空気圧は運転席ドア開口部に表示、及びサービスデータに記載されています。

  10. タイヤ空気圧が低下したときは、ステップ5~9を繰り返してください。

    空気圧が130kPa以下に低下したり、ステップ5~9の作業を繰り返しても空気圧が低下したりする場合は、本修理キットによる応急修理はできません。

    運転を中止して日産販売会社又はJAFなどのロードサービスにご連絡ください。

    修理剤とホースは、再使用することはできません。使用後は新しい修理剤とホースをお求めください。 詳しくは、日産販売会社にご連絡ください。

タイヤを修理したあとは

タイヤの修理/交換を受けるために、できるだけ早く日産販売会社にご連絡ください。

  • 80km/hを超える速度では走行しないでください。

  • すみやかに日産販売会社に立ち寄り、タイヤの点検、修理、又は交換を受けてください。 修理剤には、穴の開いた部分を一時的にふさぐ機能しかありません。 恒久的に修理せずにそのままタイヤを使用すると、事故につながるおそれがあります。

  • 付属品の日産純正応急修理剤以外は使用しないでください。 他のタイヤ修理剤を使用すると、バルブステムシールが損傷し、空気圧が低下するおそれがあります。