電動パーキングブレーキスイッチを操作しても解除できないときは、電動パーキングブレーキは手動で解除できます。
次の操作は、非常時に電動パーキングブレーキを解除する必要が生じたときだけ行なってください。
電動パーキングブレーキシステムの異常によっては、電動パーキングブレーキスイッチの作動インジケーターが点滅し、メーター内の電制シフト警告灯が点灯することがあります。
メーター内の電制シフト警告灯が点灯した場合は、安全な場所に停車し、すみやかに日産販売会社に連絡してください。
電動パーキングブレーキの手動解除は非常時のみ行ってください。電動パーキングブレーキの手動解除を行ったあとは、日産販売会社で車両の修理と点検を受ける必要があります。
電動パーキングブレーキを手動で解除するには、次の手順に従ってください。
シフトポジションがP(パーキング)にあるのを確認します。 シフトポジションをP(パーキング)に入れることができないときは、日産販売会社に連絡してください。
パワースイッチを押して電源ポジションをOFFにします。
電動パーキングブレーキスイッチの作動インジケーターが消灯していることを確認します。
バックドアを開きます。
ラゲッジルーム内の工具セットから手動解除工具を取り出します。
ラゲッジルームからラゲッジフロアボードを外します。
反時計回りに回転させてキャップを取り外します。
工具を挿入して、押し込みながら反時計回りに回し続けます。
しばらく回し続け、手を離すと回したときの量と同じくらい、工具が元の方向に戻されるようになれば、パーキングブレーキの解除は完了です。
手動解除工具は、取り外しと逆の順序で収納してください。
シフトポジションがP(パーキング)以外に入っていると、車両が突然動き出すことがあります。
電動パーキングブレーキを手動で解除するときは、必ず電動パーキングブレーキスイッチの作動インジケーターが消灯してから行なってください。 システムが作動し、手動解除用の工具が突然動いて、ケガをするおそれがあります。
電動パーキングブレーキを手動で解除するときは、シフトポジションがP(パーキング)にあることを確認してください。シフトポジションをP(パーキング)に入れることができないときは、日産販売会社に連絡してください。
電動パーキングブレーキをかけたまま走行すると、部品が過熱し、電動パーキングブレーキの効きが悪くなり、早期に摩耗することがあります。
電動パーキングブレーキの手動解除工具は、非常時に電動パーキングブレーキを解除する目的以外で使用しないでください。