カーボンセラミックブレーキ(NCCB:Nissan Carbon Ceramic Brake)はカーボンセラミック製ブレーキディスクローターを採用した高性能ブレーキシステムです。
通常走行においては非常に高い耐久性を持ち、また、非常に軽量なためバネ下荷重が低減されることで路面への追従性が向上します。
スポーツ走行やブレーキを酷使するような走行をすると、ブレーキパッドの摩耗や高温の摩擦熱によりブレーキディスクローター内部の組成状態が変化することによって外観上問題が無くても交換が必要な場合があります。
カーボンセラミック製のブレーキディスクローターの外観、厚さ、質量が摩耗を測る基準になります。
カーボンセラミック製のブレーキディスクローターは非常に硬度が高く、強い衝撃には注意が必要です。
カーボンセラミックブレーキ(NCCB:Nissan Carbon Ceramic Brake)は標準装備のブレーキと同様のフルフローティング構造を採用しているため、使用状況によってはディスクローターのフルフローティング締結部などに錆が発生する場合があります。ブレーキディスクローターのフルフローティング締結部に錆が発生した場合は、すみやかにNHPC又はNISSAN GT-R特約サービス工場で点検を受けてください。
GT-R専用のカーボンセラミックブレーキ(NCCB:Nissan Carbon Ceramic Brake)は、GT-Rに採用しているブレーキディスクローターやブレーキパッドと材質が異なるため、鉄分が錆びてブレーキディスクローターとブレーキパッドが固着することはありません。
ただし、ブレーキディスクローターやブレーキパッドを長く使用していただくため、カーボンセラミックローターの材料組成への影響や、ブレーキディスクローターのフルフローティング締結部の劣化防止のため、ブレーキシステムが濡れたままでの長時間駐車はしないでください。
特に冬場、凍結温度以下になる場合、ブレーキディスクローターとパッドが凍結破損することを防止するため、必ず乾かした状態で駐車してください。(本カーボンセラミック製ブレーキは、ローター及びパッド内部にその構造上、気泡空間があるため、水を含んだままにしておくと凍結固着が発生しやすいのでご注意ください。)