たま

たま 電気自動車

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「たま」は、戦前の立川飛行機から派生した「東京電気自動車」(のちの* プリンス自動車工業)による電気自動車(EV)です。発売当時の1947(昭和22)年の日本は、GHQ の軍需物資統制で深刻な石油不足の一方、水力発電による電力は相対的に余力がありました。このため国もEV の製造を奨励した結果、市場には新興メーカーのEV が多数存在しました。この中で、「たま」は政府主催の第1 回性能試験でカタログ値を上回る航続距離96km・最高速度35km/h のトップ成績で注目を集め、1951(昭和26)年ごろまでタクシー需要で重宝されました。「たま」の名は工場のあった多摩地区が由来で、「たま」の文字を図案化したロゴがホイールキャップに入ります。戦後の日本でEV が国の復興を支えていたことは、あまり広く知られていません。この個体は2010(平成22)年、量産型EV・日産リーフの発売にあわせて日産従業員有志で再生されて発売当時の正しい仕様と動態に戻り、日本機械学会の** 機械遺産にも登録されました。* プリンス自動車工業:1966(昭和41)年8 月に日産自動車と合併** 日本機械学会「機械遺産」第40 号 https://www.jsme.or.jp/kikaiisan/heritage_040_jp.html

車両詳細

年式 1947年
型式 E4S-47-I型
全長 3,035mm
全幅 1,230mm
全高 1,618mm
ホイールベース 2,000mm
トレッド(前/後) 1045/1045mm
車両重量 1,100kg
エンジン 直流直巻モーター ―cc
最高出力 定格3.3kW(4.5ps)
最大トルク ----/----
サスペンション(前/後) 縦置リーフ / 縦置リーフ
ブレーキ(前/後) ロッド式ドラム/ロッド式ドラム
タイヤ 4.00-17-4PR
その他 1充電走行距離 65km 電 池(容量) 鉛電池(40V/162Ah) 最高速度(経済速度)※ 35km/h(28km/h) 日本機械学会機械遺産:2010年認定 日本自動車技術会:自動車技術240選