
画像ダウンロード
1937(昭和12)年3月、従来の小型車ラインアップ「ダットサン」ブランドとは別に、当時の米国車に比肩する大型の「ニッサン」ブランド車が発売されました。スピードを重視して米国の中堅自動車メーカー「グラハム・ページ社」から設備治工具・図面など一式の譲渡を受け、これらを横浜工場に敷設して生産がスタートしています。初期には乗用車(70型)、商用バン(80型)と大型バス(90型)の3種が存在しました。ボンネット型に比べて荷室や居住空間が大きいセミキャブオーバースタイルも80型・90型が日本初で、ボンネット型が主流だった日本にあって新鮮な印象を与えました。このクルマは1939(昭和14)年に三越百貨店が当時初めて導入した商品搬送用の大型バンで、1962(昭和37)年まで現役で働き、その実用性と耐久性を証明しました。
車両詳細
年式 | 1939年 |
---|---|
型式 | 80型 (シャシー12BL型) |
全長 | (6,338mm) |
全幅 | (2,161mm) |
全高 | (2,655mm) |
ホイールベース | 3,251mm |
トレッド(前/後) | 1,664/1,600mm |
車両重量 | (3,315kg) |
エンジン | AT型 (直6・SV(サイドバルブ)) 3670cc |
---|---|
最高出力 | 63kW(85ps)/3,400rpm |
最大トルク | 226N・m(23.0kgm)/1,200rpm |
サスペンション(前/後) | 縦置リーフ8枚/縦置リーフ10枚 |
ブレーキ(前/後) | ドラム/ドラム |
タイヤ | 6.50-20/6.50-20(後複輪) |
その他 |