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日産初のFF(フロントエンジン・フロントドライブ)車として生まれたチェリーは、1971年(昭和46年)9月に、より若々しくスポーティーなクーペを追加設定しました。その上位モデルであるX-1(エックス・ワン)は、直列4気筒OHV・1171ccのA12型エンジンのキャブレターを、SUツインキャブ仕様に変更して80馬力の最高出力を獲得。その斬新で独特なハッチバックスタイルは、当時の若者たちを魅了し、大人気となりました。レースでは、排気量を1298ccに拡大するなどのチューンにより、最高出力を桁違いな135馬力にまで高め、同型エンジンを積む後輪駆動のサニーとともに、TSレースで活躍を見せました。FFのメリットをフルに活かし、雨のレースに圧倒的に強く、大きな水しぶきをあげながら疾走する姿が、とくに印象的でした。
車両詳細
年式 | 1973年 |
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型式 | KPE10型 |
全長 | 3,690mm |
全幅 | 1,650mm |
全高 | 1,310mm |
ホイールベース | 2,335mm |
トレッド(前/後) | 1,270/1,235mm |
車両重量 | 605kg |
エンジン | A12型 (直4・OHV)ルーカス燃料噴射 1298cc |
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最高出力 | 99kw(135ps)/8,200rpm |
最大トルク | 127N・m(13.0kgm)/6,800rpm |
サスペンション(前/後) | ストラット/トレーリングリンク |
ブレーキ(前/後) | ディスク/ドラム |
タイヤ | 220-515-13/185-535-13 |
その他 | 73年日本グランプリ(TS-a)出場、長谷見昌弘選手、18号車仕様 |