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初代フェアレディZ(S30 型)は、それまでのダットサンフェアレディ2000(SR311 型)の後継車として開発され、1969 (昭和44)年12 月に発売されました。クローズドボディの採用で居住性、安全性が向上したフェアレディZ は、高性能OHC エンジンや4 輪独立懸架などの先進技術により好評を博し、北米を始め海外市場でも爆発的ヒットとなりました。国内では、当初は2ℓエンジンのみの設定だったものの、2 年後の1971 (昭和46)年11 月に、輸出仕様と同じ2.4ℓ・150 馬力エンジンの「240Z」シリーズを追加。その最上級グレード「240ZG」は、ロングノーズ(「エアロダイナ・ノーズ」: 別名G ノーズ)、オーバーフェンダー、リヤスポイラーなどを標準装備し、空力特性の向上とあいまって最高速度は当時の日本車でトップの210km/hを誇りました。このクルマは、1972 年(昭和47 年)3 月から神奈川県警察・高速道路交通警察隊で活躍した240ZG の「ハイウェイパトロールカー」で、サイレン・赤色回転灯・ストップ機構付速度計・無線機などが装備されています。現役時代の総走行距離は37 万940km に達しました。
車両詳細
年式 | 1972年 |
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型式 | HS30型改 |
全長 | 4,305mm |
全幅 | 1,690mm |
全高 | 1,285mm |
ホイールベース | 2,305mm |
トレッド(前/後) | 1,355/1,345mm |
車両重量 | 1,010kg |
エンジン | L24型 ( 直6・OHC) 2393cc |
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最高出力 | 110kW(150ps)/5,600rpm |
最大トルク | 206N・m(21.0kgf・m)/4,800rpm |
サスペンション(前/後) | ストラット / ストラット( 独立) |
ブレーキ(前/後) | ディスク/ ドラム( アルミフィン付) |
タイヤ | 175HR14 |
その他 | スペックは標準の240ZGの値(パトカー仕様のスペックでは無い) |