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1960 年代後半、国民的盛り上がりを見せていたのが「日本グランプリ」のトップカテゴリー「グランプリレース」です。その最終年となった1969(昭和44)年のグランプリに向けて開発された、当時の「グループ7」規定に準拠したプロトタイプレーシングカーが「ニッサンR382」でした。エンジンは新開発のV 型12 気筒DOHC で、5,954cc という大排気量から600 馬力以上の圧倒的パワーを発生するGRX-III 型を搭載しました。決勝レースでは、トヨタ7 やポルシェ917 といったライバルたちを退けて、21 号車の黒澤元治選手がトップ、20 号車の北野元選手のR382 も2 位に入り1-2 フィニッシュ。日産にとっては1968 年に次ぐ2 連覇となりました。日本グランプリは、安全・環境といった社会問題の深刻化に伴い翌1970(昭和45)年以降は中止されたため、結果的にこのレースが最後の開催となりました。このクルマは、優勝した21 号車の実車です。
車両詳細
年式 | 1969年 |
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型式 | R382型 |
全長 | 4,045mm |
全幅 | 1,870mm |
全高 | 925mm |
ホイールベース | 2,400mm |
トレッド(前/後) | 1,470/1,370mm |
車両重量 | 790kg |
エンジン | GRX-III型 (V12・4バルブDOHC) 5954cc |
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最高出力 | 441kW(600ps) 以上/7,200rpm |
最大トルク | 627N・m(64.0kgf・m)以上/5600rpm |
サスペンション(前/後) | ダブルウィッシュボーン/ 上I アーム、下逆A アーム、ダブルラジアスアーム |
ブレーキ(前/後) | ベンチレーテッドディスク / ベンチレーテッドディスク |
タイヤ | 10.55-15 /12.50-15 |
その他 | 1969年日本グランプリ優勝車、黒澤元治選手21号車(実車) |