画像ダウンロード
1990年を最後に中断していた日産のル・マン挑戦は95年に再開され、GTクラスに参戦することになりますが、スカイラインGT-Rをベースにした通常の改造だけで上位入賞は困難でした。そこでNISMOは、スカイラインGT-R(R33型)を大幅にモディファイしたル・マン専用GTカー「NISMO GT-R LM」を製作して挑むこととなりました。当時ル・マン24時間レースには「GTクラスに出場する車両は一般公道を走行できるロードカーが存在しなければならない」という規定があったため、NISMOは「NISMO GT-R LM」のベース車となるロードカーを1台製作のうえ英国で一般車両として登録し、公認を取得したのです。このクルマは1995年に製作されたロードカーで、ラジエーターやオイルクーラー、ブレーキなどの冷却性能を高めるエアロパーツや大きく膨らんだ前後のフェンダー等が市販仕様とは大きく異なるほか、エンジンも本戦への出走を想定した部品の採用およびチューンナップが施されていました。このモデルは市販はされませんでした。
車両詳細
年式 | 1995年 |
---|---|
型式 | BCNR33型 |
全長 | 4,675mm |
全幅 | 1,880mm |
全高 | 1,300mm |
ホイールベース | 2,720mm |
トレッド(前/後) | 1,550/1,580mm |
車両重量 | 1,580kg |
エンジン | RB26DETT型 (直6・4バルブ DOHC・ツインターボ) 2568cc |
---|---|
最高出力 | 224kW(305ps)/6,800rpm |
最大トルク | 372N・m(38.0kgm)/4,500rpm |
サスペンション(前/後) | ダブルウィッシュボーン/ ダブルウィッシュボーン |
ブレーキ(前/後) | ベンチレーテッドディスク/ベンチレーテッドディスク |
タイヤ | 265/35R18 |
その他 | ニスモ GT-R LM ロードカー |