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モータースポーツは、速さの追及ばかりではなく、新素材・新技術の応用、耐久力の確認など、市販車の信頼性向上のための鍛錬の場でもあります。日産が1980年代から90年代前半にかけて挑んだスポーツプロトタイプカー(グループCカー)によるレースは、好戦績を残しただけでなく、ターボ関連技術や燃費向上技術などの幅広い分野で、多くの経験とノウハウの習得にも成功しました。1993年(平成5年)シーズンからグループC車両規定が自然吸気3.5ℓエンジンへ変更されると、日産も、最高出力630馬力以上を発生する自然吸気3499cc・V型12気筒DOHCのVRT35型エンジンを搭載した「ニッサンNP35」を新たに開発します。しかし、残念なことに、多くのメーカーがグループCレースから撤退したためにレースが成り立たず、Cカーによる世界選手権レース(SWC)は1992年限りで打ち切られる結果となりました。NP35の実戦投入は、1992年(平成4年)に開催された国内レース1戦のみです(総合10位、Cクラス4位入賞)。
車両詳細
年式 | 1992年 |
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型式 | NP35型 |
全長 | 4,795mm |
全幅 | 1,990mm |
全高 | 1,080mm |
ホイールベース | 2,870mm |
トレッド(前/後) | 1,640/1,580mm |
車両重量 | 750kg以上 |
エンジン | VRT35型 (V12・4バルブ DOHC)自然吸気 3499cc |
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最高出力 | 463kW(630ps)以上/11,600rpm |
最大トルク | 392N・m(40.0kgm)以上/9,200rpm |
サスペンション(前/後) | ダブルウィッシュボーン/ ダブルウィッシュボーン |
ブレーキ(前/後) | カーボンベンチレーテッドディスク/カーボンベンチレーテッドディスク |
タイヤ | 320-30-R17/350-40-R18 |
その他 | 1992年全日本選手権=JSPCシリーズ最終戦出場車(23号車) |