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1950 年代半ばに好評を博した新型ダットサンセダン(110 型~ 113 型)の後継車として1957 (昭和32)年11 月に登場したダットサン1000 セダン(210 型)は、日産初となるOHV 動弁機構を採用した直列4 気筒988cc・34 馬力の新開発「C 型」エンジンを搭載し、海外への輸出も意識してフロントウインドウに近代的な曲面ガラスを採用、高速走行にも対応させた意欲作です。その耐久性をテストするために、「富士号」と「桜号」の2 台の210 型が1958 (昭和33)年8 月~ 9 月に開催されたオーストラリア一周ラリー「1958 モービルガス・トライアル」に挑みました。日産自動車はこのラリーが国際競技への初挑戦でしたが、この富士号は19 日間で1 万6000km を完走。1000cc 以下のエンジン搭載車の「A クラス」では優勝、総合でも完走34 台中25 位となり、結果としてダットサンの優秀性を世界へ発信することが叶ったのです。
車両詳細
年式 | 1958年 |
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型式 | 210型 |
全長 | 3,860mm |
全幅 | 1,466mm |
全高 | 1,535mm |
ホイールベース | 2,220mm |
トレッド(前/後) | 1,170/1,180mm |
車両重量 | 925kg |
エンジン | C型 (直4・OHV) 988cc |
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最高出力 | 25kW(34ps)/4,400rpm |
最大トルク | 65N・m(6.6kgf・m)/2,400rpm |
サスペンション(前/後) | 縦置リーフ / 縦置リーフ |
ブレーキ(前/後) | ドラム/ドラム |
タイヤ | 5.00-15-4PR |
その他 | '58年オーストラリア一周ラリー「モービルガス・トライアル」Aクラス優勝車(難波靖治/奥山一明/G・ウィルキンソン組) |