「世の中の事故を代表できる」とは。
「一般社会(現実社会)で起こっている事故を近似した事故形態を再現し、実験を行うこと」。
この場合、類似の事故形態で生じる結果について、ある程度類推が可能であることも必要です。それでは、世の中で起こる事故にはどんなものがあるでしょうか。
世の中で起こる死亡事故の形態を比較してみると・・・
日本、米国、英国の3ヶ国の衝突事故のデータによると、
各国で衝突形態の比率が異なっています。
日本では前面衝突事故の割合が多い。
グラフを見ても分かるように、日本では約50%が前面衝突で、しかも比率としてはフルラップ衝突での比率が高いと報告されています。
●よって日本では運輸省に定めらた衝突基準(94年から)には、前面フルラップ衝突試験が採用されています。また日本での型式認定のためにはこの実験データが必要です。