スポーツ度を高めた
バージョンS リリース
93年9月に、新冷媒に切り替えたエアコンディショナーの採用やデザインを変更したリアウイングを採用したZ。ターボモデルにはシステムの軽量化が図られた電動のスーパーHICASが標準装備化され、より走りに磨きがかかる。装備に差別化を図ったG1パッケージが2by2に登場したのは93年のマイナーチェンジの時だ。
そして翌94年10月。全車にSRSエアバッグが標準装備化され、新色の追加など実質面での改良が施された。また、メカニカルな部分ではアルミ製だったブレーキキャリパーを鋳鉄性に変更。ピストン数は従来どおり、フロント対向4ピストン、リア対向2ピストンと形式は踏襲。キャリパーの剛性もアップし、ブレーキフィールの向上に一役買っている。また、スーパーファインハードコートの塗装面をもつグレードも設置された。
そして300ZXに加え、装備面に変更を加えたVersion Sを追加。2シーターは全てVersion S仕様となる。また、2by2ではレカロシートをフロントに採用したVersion Sレカロもラインナップ。300ZX、Version Sレカロ、Version Sの3タイプを選択可能とした。同様にコンバーチブルでも300ZXとVersion Sが選べるようになった。
この変更時でコンバーチブルから5MTが姿を消している。また、2シーターVersion Sはマニュアルトランスミッションのみが用意される。オプショナルパーツの中にはBBS社製の鍛造メッシュアルミホイールも含まれ、上質感とスポーティーさを好むユーザーに支持された。
フェアレディー物語り第一部は
Version Rが締めくくる
Z32に加えられたモディファイで最も最近のニュースが、97年1月に送り出されたVersion Rの追加だ。レカロ製シート、レザーステアリング等を与えられたこのモデルが加えられた。300ZXをトップとしてVersion Sとの中間に位置することになるのがこのVersion Rだ。