2by2

誕生 2by2

2by2シート
翌74年1月。フェアレディZに4人乗りの2by2が誕生する。64年8月にSP310がそれまでの3人乗りから2人乗りのツーシーターに変更されて以来、リアシートをもつフェアレディとしてはおよそ10年ぶりに登場ということになる。
これによって4人での移動が可能になったことで、生粋のスポーツマインドを愛しながらも、機能としてリアシートを欲していた多くのユーザーに歓迎されたに違いない。また、2シーターという呼び名も2by2の登場とともにZを見分ける言葉として定着した。

リアシートを追加するためにロングホイールベース化が図られている。すでに2シーターとして煮詰められたシャーシに後席を追加する余裕は無く、ホイールベースは2シーターに比べ300mm延長された2605mmとなる。
また、ボディーシェルもルーフラインを延長したものとなり、ヘッドクリアランスを保つために、リアクオーターパネルの造形にも2シーターとの相違がみられるのが特徴だ。
重量の増加を受けて、ステアリングギアボックスのギア比も18.0に設定されている。この年、前席に3点式、後席2点式シートベルト装備の義務化が図られた。

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