今、巷でウワサになっているコト・モノを徹底リサーチ! 流行のクラフトや、
注目のグルメ、穴場潜入… 福岡のホットな話題をアラカルトでお届けします。
新鮮野菜に新鮮なお魚、お肉や乾物、それから豆の専門店…。
一見素人さんには敷居の高そうな市場。と思いきや、足を運んでみてビックリ。
専門店ながら、気軽に立ち寄れ、さらにおいしいトコ、満載なんです。
ということで今回は、福岡県でも知る人ぞ知る3市場、福岡市・春吉の「柳橋連合市場」、
長浜の魚市場横の「福岡市鮮魚会館」、それから北九州市・小倉北区の「旦過市場」潜入。
ひとアジ違う市場の楽しみ方を紹介します!
福岡市中央区春吉1-5-1 [Tel] 092-761-5717
昭和初期から今に至るまで、福岡の台所を支えてきた老舗の市場。
午前中に行くと有名料理店の大将の姿もあちらこちらに見られます。
毎週土曜(14:00〜16:00)は魚商組合による「共同売り出し」もやってます。そんなプロご用達の市場に、女の子に人気のスポットがあるという…
それは…!
さて、まずやってきたのは、那珂川側の
入口からスグのところにある「
島屋」
さん。老舗の和菓子屋さん…かと
思いきや、あれ?店内にはパンが
いっぱい!
実はこの店、2代目のご主人の奥様が
パン作りを担当。市場ならではのお魚を
使ったパンなど種類も豊富ですが、
人気No1は、出来立てあげたての
「やなぎばしカレーぱん」!
お昼時になると、近所の学生さんで
賑わいます。「これからは惣菜パンに
もっと 力を入れていきたいです」と
ご主人。和菓子もパンも一度に楽しめるなんてシアワセ。いただきま〜す。
さて次は、市場の真ん中にある「鮹松月」さん。
コチラも和菓子屋さんなんですが…
右のドアから2階へ上がると…、あっと驚く
空間があると聞いてきたのです。おそるおそる
扉を開けて、2階へ上がると…
見てください!すごく
落ち着くカフェが
ありました。しかも
大きな窓から、市場の
風景を望む、まったりと
心和む空間です。
店内には器などの展示も
されています。そして、
「お待たせしました〜」と
運ばれて来たのは…
「おこわ御膳」!おこわは、白飯、
赤飯、 季節のものの3つから選び、
それに2つの小鉢、お吸い物、
香のものと、一口甘味がついて1,250円!もう、女性にはたまらない
ランチスポットですね!
福岡市中央区長浜3丁目11-3
全国でも有数の取扱量を誇る、鮮魚市場。
その隣に立つ市場会館に、夜から朝まで開いている飲食店があるの
ご存知ですか?
深夜から始まる魚市場で働く人のための飲食店に行ってみました!
まずは鮮魚会館の1階にある午後6時から
翌日 午後2時まで営業中の「おきよ食堂」。
1品料理から鍋のコースまで、獲れたての
ネタが豊富!
まずは1人前1,500円、「鯖のしゃぶしゃぶ」を。
脂がのってて、でもサッパリ。
いくらでもいけますねぇ♪
女将の“おきよ”さんの人柄も
人気なのか、ここは常連さんで
いっぱい。念入りにしゃ ぶしゃぶ
している私たちを見て、
「サッと潜らせるだけでよかよ〜」と
おじさまが横からアドバイス。
なんだか嬉しいですね♪
魚料理はもちろんのこと、チャンポンや定食などの1人でもOKのメニュー
も豊富なんです。
カウンターにはお野菜たっぷりの
大皿料理。最後は「ぜいたく巻」で
シメ!思わず欲張ってたくさん
オーダーしちゃいました…。
さて、お次は「味処 海鮮」にやってきました。
何とココ、年中無休24時間の食事処!座敷の
壁には水揚げされたばかりの魚を使ったメニューが
ズラリ。刺身、焼き、揚げ、寿司などメニュー満載で
迷う〜!
う〜ん、贅沢ですなぁ。 さらに
「伊勢エビのみそ汁」1,000円。
これもまた、いいダシ出てます〜。
ご主人曰く、「これって何の魚?と
聞かれる珍しいものもたくさん
入ってきます。
季節ごとに来てくれたら、
それがよ〜くわかって楽しいよ!」との
ことでした。
まずは「ぶりかま塩焼」
700円から。身がホクホク、これは
食べ応えありますよ〜。他にも
生ウニが板1枚分、山芋とイクラが
乗った「北海丼」2,000円もモグモグ。
隣のカップルは寿司セットを
食べてました。
小倉北区小倉北区魚町 旦過市場事務所 [Tel] 093-521-4140
小倉駅からモノレールで2駅。「旦過駅」で降りるとスグに
市場の入口です。目指すは小倉の郷土料理「ぬか味噌炊き」屋さんと、イートイン・テイクアウトもにできる、ネタいっぱいの
おでんの店。北九っ子も自慢の庶民の味。
その真髄は旦過にあり!
わぁ〜!店先におでんがいっぱい!
ここ「ぼんち」さんは、40年続くおでん屋さん 。
昨年6月に今の店長にバトンタッチしつつ、
その味はず〜っと変わらないそうです。
中で食べることもできるということで、
早速…
ロールキャベツやら、スジやら練り物…。
出汁は見た目うすい色をしているけれど、
一口食べると、そのしっかり染み込んだ
味に感動!
しかもコクがあるんです。ダシのレシピ…
それは秘密ですよね〜。
壁に張ってるメニューの中から気に
なったので、「野菜麺うどん」も追加で
注文!やってきたのは
「ちゃんぽん風うどん」。
これもまたコクいっぱいのダシに、
野菜がいっぱい。
ちなみに市場なので、夕方で
閉店しちゃいますから。
さてさて次は、“百年のぬか床”を
持つ漬物専門店の「宇佐美商店」へ。
店頭に並ぶのは高菜にキュウリ、
キャベツ、こんにゃく…。いろんな
素材からの旨みを蓄えたぬか床が、
漬物の味をさらに美味しくしてくれる
そうです。
で、ここで発見したのが、ぬか床を
使った味噌炊き。実は小倉名物!
サバにイワシ、青魚などがあり、
コレがご飯にとっても合うのです!
真空パックで全国発送もして
くれます。
春には筍など旬ものも登場
するのだとか。
他に、いりこやかえりちりめんのぬか味噌炊きも
並んでいました。「ちょっとピリ辛の味付けで、お酒の
つまみなんかにも人気なのよ」とおかみさん。
会話を交わしながらの買い物も市場ならでは。
やっぱりいいなぁ!
ちなみに、旦過市場の中には懐かしい通りがいっ
ぱい。タイムトリップ気分での散策も楽しいですよ。