このいわき工場は1994年1月から正規稼働(せいきかどう)していて、セフィーロやセドリック、グロリア、そしてセフィーロ・ワゴンなどに搭載(とうさい)されている、「VQエンジン」のみを作っている工場です。 エンジンを作るといっても、部品をすべて作っているのではなく、まずシリンダブロックの生産、他工場から輸送されてくるクランクシャフト、シリンダヘッドの加工、そしてそれらと他の部品との組み立て、最終的にはエンジンとしての出荷、という行程を担っています。 できたエンジンは日産追浜(おっぱま)工場と栃木(とちぎ)工場で自動車として組み立てられます。 |
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いわき工場は福島県いわき市の海岸側に位置する小名浜臨海(おなはま)工業団地にあります。工場の敷地面積は約201,500Fで東京ドームの約5倍の広さがあり、従業員数は約480人、月産台数は約3万2000台です。「人に優しい工場」ということで、危険、汚い、きつい、といったいわゆる3K仕事はすべてロボットにまかせ、全行程の約7割がフルオートメーションとなっています。騒音も嫌な臭いも粉塵(ふんじん)も少ない工場であるため、(財)素形材センターからは環境優良工場(かんきょうゆうりょうこうじょう)として表彰されました。 東北地方ながら年間降雪量は東京並で、関東からの地の利もよく、まさに最新の条件と技術をもった工場といえます。 |